高橋side
そっと、そーっとあなたにバレんように後ろから近づいて
ファンの方が俺に気づいて声出そうとしたりとかしてんけど、
その瞬間……俺に気づいた瞬間今のあなたなら飛ばざるを得ないから。
ギュッ
桃坂「…!?」
『あなた、降りて』
桃坂「離して……!!!」
『絶対嫌。離せへん』
桃坂「離してよッ…!!もうあなたは必要ないねん!!!この世には…グス」
『ううん。必要や。誰もなわけないやろ?俺はあなたおらんとやっていけへんし、なにわの皆やってそう。それに、ももふぁむの子置いてってええの?』
桃坂「もう無理やねんて……あなたには幸せにすることが出来んもん……グス離してよ。もう死にたいの…!!!」
『あなたッ!!!!』
桃坂「……!!」
『死にたいとか言わんで。』
桃坂「だってほんまの事やねんもん。あなたは今すぐにでも死にたいの…ズズもう幸せになりたい…」
チュッ
桃坂「んッ……きょへ離して…ッ!!」
『嫌……ッ。』
桃坂「ぷはっ、もう何なん……これじゃ……死にたくなi…」
ギュッ
『ん。その言葉待ってた。』
この言葉が嬉しかったのか。
ぎゅって力が強くなってん。
そーゆー所も全部愛おしくて…
やっぱ俺あなたおらんとほんまにやっていけんねやって。
桃坂「なあ恭平……」
『ん?』
桃坂「あなたさ……全然ダンス下手やし…足引っ張るし…わがままでうざいかもしれんけどジャニーズやっててええんかな……ズズ」
『何言ってん。当たり前やろ?あなたおらんとなにわ男子って言わへんし。』
桃坂「生きてていいの……」
『当たり前やろ。』
桃坂「歳下で迷惑になるかもやけど………きょへの隣で一緒に頑張ってもいいのかな……ヒック」
チュッ
『隣はあなたやないと俺があかんねん。』
桃坂「うぅっ………ヒック」
『泣かんといてや…w』
桃坂「ごめんなさいッ……ズズ死にたいとか言って……ヒック」
『ええよ。でも、』
桃坂「でも……?ズズ」
チュッ
『これで俺絶対あなた離さへんから。別れよって言われても別れへんからね』
桃坂「あなたやって……別れるなんて言わないし……。」
『そかそかwwじゃあ帰ろ?』
桃坂「うん……ズズごめんなさい…。」
『ほんまにええよww帰ろっか』
桃坂「うんッ…」
死にたいなんて聞きたくない。
あなたからなんて特に。
8人でデビューって決めてんねんから。
END
(あ、最終話じゃないよ)
ps.
……あ、優斗置き去りにしてきちゃった。
ま、いっか。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!