第216話

215 復活
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2020/01/04 14:19
少しの間入院だって。


でも、寂しくないし悲しくもない。


だって、皆が来てくれるから。


今日は午前中はレッスンやから、午後から来るみたい。











































































ガラッ


大西「あなた来たよー!!」


『やっと来た!!』


長尾「見てっ!プリンっ!!!」


『プリンーーっ!!』


『謙杜買ってきてくれたん!?』


長尾「せやで!!」


藤原「ちゃう、俺やろ?w」


『丈くんかwありがと!』


藤原「ええよ笑」


大橋「あなた1個ちょーだいっ!」


藤原「お前は自分で買ってこい」


大橋「なんでや〜。」


皆めっちゃ明るくて、意識が戻ってよかったって改めて思う。


そんな時隣に大ちゃんが座ってきた。


『どーしたの?』


西畑「あのさ1つ聞きたいことあんねんけどさいい?」


『いいよ!どーしたん?』


西畑「俺らさあなたの日記見たんだけどさ。」


『え、見たん?』


西畑「ごめんな?でもさ、1つ気になることがあって」


『うん。』


西畑「お母さん…って亡くなってるん……?」


『……うん。そーだよ(ニコ』


道枝「無理して笑わんでええねんで。」


『無理してへんよ!だってお母さんとお父さんに会ってん!!』


藤原「え?」


西畑「あなたが出来たらでええんやけどさ、その…家族の話してくれへん?」


『……うん、いいよ!
メンバーに隠し事はもう辞めるって決めたから!』


長尾「あなた…」


『じゃあ…恭平……。手握ってて欲しいねんけど、嫌…?かな。』


高橋「嫌なわけないやろ?繋いどくから安心してな」


『うんっ!じゃあ話すね。』































私のママは女優をやってたの。


で、ママのマネがお父さんだった。


最初はちょっと仲のいい関係だったらしいんだけど、


徐々に進展して結婚に繋がったらしいねん。


結婚を世間に発表して、多くの人は受け入れてくれた。


パパも顔を公表したみたいなんやけど、まあまあ良かったみたいでw


でも、やっぱママのファンの人とかは反対する人もおるやん?


そーゆー人達がパパに嫌がらせしたの。


それからママはパパが嫌がらせされてるのに耐えられなかったから女優を辞めた。


それから私を産んで幸せな家庭を築けるって思ってたのに


嫌がらせは増す一方。


ママにも被害が起きてん。


ある日私の家が急に火事になったみたいなの。


ママとパパは私には生きて欲しいって思ったから


一か八かで外で見てる人に私を投げたんだって。


それが今のお母さんとお父さん。


だから、ほぼ養子みたいな感じ?


元々は一人っ子だったの。


全部4年前に聞かされたの。


でもね、ちゃんと今は信じることが出来たの。


藤原「え?」


私本当のママとパパに会ってきたの。


高橋「…どーゆー事?」


『分かんないよねw
私目を開けたら真っ白な世界にいたの。
歩き続けたら声が聞こえて振り返るとママとパパがいたの。』


全「…うん。」


『そこでね、ある鏡を見せてもらって大切な人の事を思い浮かべながら見ると映し出されるの。そこに私はみんなが写ったの。皆私のために泣いてくれて。だから、私はまだ死んじゃダメなんだって思ったから、光のある方向へ走り続けたら生き返る事が出来たの。』


『語彙力ないかもwわかったかな?』


西畑「そっか…辛い話させてごめんな」


『大丈夫だよ!それに、ママとパパの顔初めてちゃんと見たから!
私ほんとに小さい時で覚えてなかったんだ』


『でもね、今は新しい家族がいるし、それに皆がいるから全然平気!
これからもよろしくお願いします!!』


道枝「あなた〜っ、もうなんかっ…グスッ」


『なんでみっちーが泣くねんw』


道枝「悲しいやん…グスッ」


『せやねwwよし、私ちょっと売店行ってきます!』


高橋「じゃあ俺も行ってきます」


皆にちゃんと話せてどこか気持ちがすっきりした。


やっぱ隠し事は自分にとっても辛いんだなー。


これからは絶対隠し事しない。



















そう強く思った1日でした。

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