侑佳side
私はずっと恭平くんに恋をしてた。
元々家が近くて、小さい頃から私といっぱい遊んでた。
小さい頃に約束したもん。
"大きくなったら絶対結婚しよーね"
って。
なのに、今になって恭平くんはアイドルになってさ、
先輩とくっついちゃって。なんなの。
先輩ぶすじゃん。どう考えたって私の方が可愛いじゃん。
だからね、やっと先輩と同じ高校に入った今、
2人を破局させてあげるの。
結局運命で結ばれてるのは私と恭平くんなんだから。
だからさ、先輩に分かるようにInstagramにあげたら
案の定返信が…w
ちょろwww
【DM】
インスタすぐ見るとかどんだけ暇人なんwwww
『恭平くん!あのね、私好きな人がいるんだ。』
高橋「おおー!え、誰?俺知っとる?」
『うん!誰やと思う?ww』
高橋「えー誰やろな〜。」
なんて言って隣で必死に悩んどるwww
恭平くんってなんでこんなかっこええのかな。
高橋「ん?なんか俺の顔についとる?」
『…あ!ううん!なんもついてないよ!』
高橋「そっか、なら良かったわ」
こんなキラキラした笑顔私にだけ見せてればいいのに。
もっともっと先輩をどん底へ陥れたかったから
Twitterで悪口書いたんだ〜。
そしたら、また連絡。
あーあ、うざ。
まあ別れるのは時間の問題かなー?www
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。