それから時は過ぎゴールデンウィークになった。
私あなたただいま “ 宮城 ” に来ております。
こうなったのは遡ること1週間ほど前。
そう。この1件のLINE。
特に予定もないのでそう返した。
私はそのあと絵里達にバレないように帰ってすぐ寝た。
そしてそれから遊園地と、予定がいっぱいでLINEを返せなかった。
遊園地の次の日LINEを開くと
というLINEが来ていた。
私の第一声は
『は?』
だった。
男子と話すのが下手なことを知っておいてよく言う
そう送るとすぐ既読が着いた
美紀と同じことを、いいだしたよ、
正直乗り気ではない。
だけど久しぶりに宮城に行きたい気もする
徹とか一とかにも会いたいしな
そう思ったので私は
と送ったからだ。
及川 「いや〜まさかほんとに来てくれるとは」
岩泉 「あなた悪いな。生憎マネいなくてな」
『うん。いいよ別に。逢いたかったし』
及川 「あなた〜!!可愛い!!!!」
そういって徹が抱きついてくる。
でも大丈夫。
岩泉 「くそかわああ!!!はなれろおお!!」
一もいるから。
『まぁ私が来たからにはメニューきつくなるよね』
そう言うと2人は苦笑した。
岩泉 「じゃここ体育館だから」
及川 「あなたが見てるとか気合い入る!」
『見てなくても気合い入れてよね』
そう話しながら体育館のドアを開けた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!