第42話

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2020/10/19 12:00
黒 「あなたー隣こいよ」









いたずらっぽい笑みでそう言われた










後ろから美紀が小声で私たちにしか聞こえないように








美紀「なになに?黒尾といい感じなの?」









と言ってきた









『え、いや!そんなこと、ないし!』









しどろもどろになってしまった返答に楽しそうな3人









絵里 「まぁまぁたのしんでこいって!」









『……』









なんだか何も言い返せない









確かに黒尾は私の中で









“ なにか違う存在 ”







黒 「ほらほら早くー」









手で招くように呼んでくる









日和 「いってらっしゃーい!!」









と3人に背中を押された









何故だかよくわからないけど









黒 「あなた荷物置けるか?」









荷物を上に置きたいが身長的に…









そんな時に声をかけてくれた









届かないことも無いよね?










『大丈夫!大丈夫!』









最悪ジャンプすれば…









そんなことを考えていると不意に後ろから声がした









黒 「ほらお嬢さん?無理しないでね」









そういって重くて持っているのも大変な荷物を軽々持ち上げた









やっぱり男の人なんだよなと嫌でも思ってしまう









でも怖い時の心臓の速さとは何か違う









“ なんで私こんなにドキドキしてるの? ”

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