第16話

退院の日。
446
2019/02/04 08:15
シルク
あなた。行くぞ。
あなた

うん…

シルク
どうした?元気ないけど?
あなた

気にしないで…

あなた

はぁ…

シルク
分かった…。
私のせいでお兄ちゃんが、動画をあげれなかった。
私はウオタミ。動画が上がらないのは、
どれほど悲しいか知っている。それが私のせいなんて…
もう一回。シルクとウオタミっていう関係に戻ろう。
そう決心した。
シルク
お前の家綺麗だな。
あなた

そうかな…?

あなた

あのお兄ちゃん…

シルク
ん?
(*>ω<)ω<*)ぎゅ〜♡
あなた

…大好き。

これでもうお別れしよう。そう思った。
シルク
なんだよ。急に。
お兄ちゃんの匂いが、とっても心地よかった。
涙が溢れていた。
シルク
泣くなよ〜 なんかあったのか?
あなた

ううん。何もない。

シルク
じゃあ俺、コンビニ行ってくるから。
あなた

うん。

よし。チャンスだ。逃げ出そう。
あなた

…はぁはぁ…

だいぶ逃げたよね…
今日は…
あの下で寝よう。
あなた

ふぅ…

あなたは眠りに入った。
その頃、家では…
シルク
あなた〜 ミルクティー買ってきたぞ〜
シルク
あなた〜?
あなたがいない。トイレにも、部屋にも。どこにも。
シルク
あなた。どこ行っちゃったんだよ…
その時俺は、テーブルに置いてある置き手紙を見つけた。
お兄ちゃんへ。
私は元々ウオタミで、動画が上がらない寂しさを知っています。
それが前、私が入院した時、お兄ちゃんは動画を休んだよね。
大好きなフィッシャーズに、シルクにこれ以上迷惑はかけられません。
だからもう一回、シルクとウオタミっていう関係に戻りましょう。
アデュー…!
ウオタミであるあなたより。
シルク
なんなんだよこれ…!
すぐ探してやらないと!
時計の針は午後10時を指している。
外は、寒く長時間いると命の危険さえある。
俺は思い当たるところをくまなく、探した。
シルク
はぁはぁ…どこにいんだよ…!
その日は結局見つからなかった。

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