私のせいでお兄ちゃんが、動画をあげれなかった。
私はウオタミ。動画が上がらないのは、
どれほど悲しいか知っている。それが私のせいなんて…
もう一回。シルクとウオタミっていう関係に戻ろう。
そう決心した。
(*>ω<)ω<*)ぎゅ〜♡
これでもうお別れしよう。そう思った。
お兄ちゃんの匂いが、とっても心地よかった。
涙が溢れていた。
よし。チャンスだ。逃げ出そう。
だいぶ逃げたよね…
今日は…
あの下で寝よう。
あなたは眠りに入った。
その頃、家では…
あなたがいない。トイレにも、部屋にも。どこにも。
その時俺は、テーブルに置いてある置き手紙を見つけた。
お兄ちゃんへ。
私は元々ウオタミで、動画が上がらない寂しさを知っています。
それが前、私が入院した時、お兄ちゃんは動画を休んだよね。
大好きなフィッシャーズに、シルクにこれ以上迷惑はかけられません。
だからもう一回、シルクとウオタミっていう関係に戻りましょう。
アデュー…!
ウオタミであるあなたより。
すぐ探してやらないと!
時計の針は午後10時を指している。
外は、寒く長時間いると命の危険さえある。
俺は思い当たるところをくまなく、探した。
その日は結局見つからなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。