第9話

#9
204
2019/01/20 11:07
どんっ。
あなた

痛っ

ナムジャ
いってぇな
うわ。最悪。
ナムジャ
あれっ?よく見たら、君可愛いね
ナムジャ
名前は?
あなた

…。

ナムジャ
はっシカトかよ。
ナムジャは私のいろんなところを触ってきたけど。


なんのリアクションもしない私を一発殴ってどこかへ行った。

なんかもうどうでもいいや。どうにでもなればいい。

今頃君は仕事かな。今日は雑誌の撮影だっけ?

明日は、音楽番組のリハでしょ。ってスケジュール管理とかマネージャーかよって。

笑えてくる。

ふと見上げた空は嫌味な程に晴れ渡ってて、私の心とは大違いだった。

ふらふらとした足取りで街を歩く。

ビルのスクリーンに映し出されたあなたを見て歓声をあげるヨジャ達。

私には、この子達みたいな可愛げもないななんて。

私があなたの彼女でいる事で、あなたにはなんのメリットがあるの?

可愛げのない、

素直じゃなくて

不器用な私なんか

早くあなたと別れればいいんだよ。

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