第4話

あの女3
1,524
2018/11/17 14:37
今日は、久しぶりに外へ出てみた。
あなた

はー、空が青い…

そら、、ねぇ。
ふと、自分の発した言葉に心が重くなった。
さすがにこれ以上このまま過ごすのはお互いに心地が悪いはず…ケリをつけよう。
外へ出たついでに私はタクシーへ乗り込み、あの家へと向かった。
ーーピンポンーー

インターホンを鳴らし、ドキドキしながらも扉の鍵が開くのを待った。
ツリメ
え、あ、あなた
あなた

久しぶり、鍵開けてくれるかな?

ツリメ
う、うん
扉を開き、玄関へ入ると女物の靴が綺麗に揃えておいてあった。
嫌な予感が湧き上がり、先程のインターホンに出たみっくんの態度とも繋がった。
あなた

なるほどねぇ、

小さな声で呟きながら静かにリビングへと入ると、そらとあの時にいた女がいた。
そら
あなた!?
あなた

また、タイミングが悪かったね

そら
いや、ちが…
私は、そらの言う事を遮って勢いに任せて言葉を放った。
あなた

別れるために来たからあなた達にとっては好都合ね!お幸せに

そういい、玄関へと向かった。
予想はしていたが、思った以上に胸に来た重く苦しい感情が…。
そら
あなた!
あなた

なに!離して!

掴まれた手首を必死に振り解こうとしたが、ビクともせず、そのまま引き寄せられた。
あなた

やめて!離して!他の女を抱いたこの手で私に触らないで!!

エイジ
なになになに、ちょっと、
私の声に反応し部屋から3人が出てきた。
リクヲ
そら、一旦離れて
ツリメ
何がどうなったの
あの、
あなた

あなたは、来ないで

っち、
あなた

は?なに、舌打ち?意味がわかんないんだけど

わかんないのはこっちのセリフ…
あなた

あ?

ツリメ
ちょっと、君は何者なんだよ
エイジ
あなたも一回離れて。
つい、掴み上げてしまった女の胸ぐらをえいちゃんがそっと離させた。
リクヲ
そらもなんか言ったらどうなの
そら
あなた、ごめん
あなた

いや、なに私を惨めにさせたいわけ?やめてよ

ツリメ
あなた、落ち着いて
リクヲ
まぁ、リビングで話そうよ
そら
うん
席にそっとつき、そらが口を開いた。
そら
本当にごめんなさい。
エイジ
まずさ、俺らも心配はしてたけど事情1つも知らないのはおかしいよね
ツリメ
何度も玄関の前で見かけたけど何も話してくれなかったよね
リクヲ
家の中に連れて入ってきた時の俺らの気持ちも考えた?
そら
本当にごめんって
あなた

ごめんってっておかしくない?なに、めんどくさげに言ってんの?

私っていた方がいい話なのかな…?
エイジ
当たり前だろ、何言ってんだよマナーすらわかんないとか…そらお前なんでこんな女…
ねぇ、こんな女ってなによ
リクヲ
落ち着いて、えいちゃん
はぁ、皆んなして私を悪者にしてるようだけど迫って来たのはそらよ?
エイジ
や、それはなんとなくわかってたけど
ツリメ
態度の問題でしょ
は??
あなた

ねぇ、一回そらと2人で話させてくれる?

リクヲ
そうだよね、ごめん俺らで勝手に騒いで
エイジ
ごめんね、話して
私は、大きくそっと息を吸ってそらに言った
あなた

最初から事情説明をどうぞ。

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