今日は、久しぶりに外へ出てみた。
そら、、ねぇ。
ふと、自分の発した言葉に心が重くなった。
さすがにこれ以上このまま過ごすのはお互いに心地が悪いはず…ケリをつけよう。
外へ出たついでに私はタクシーへ乗り込み、あの家へと向かった。
ーーピンポンーー
インターホンを鳴らし、ドキドキしながらも扉の鍵が開くのを待った。
扉を開き、玄関へ入ると女物の靴が綺麗に揃えておいてあった。
嫌な予感が湧き上がり、先程のインターホンに出たみっくんの態度とも繋がった。
小さな声で呟きながら静かにリビングへと入ると、そらとあの時にいた女がいた。
私は、そらの言う事を遮って勢いに任せて言葉を放った。
そういい、玄関へと向かった。
予想はしていたが、思った以上に胸に来た重く苦しい感情が…。
掴まれた手首を必死に振り解こうとしたが、ビクともせず、そのまま引き寄せられた。
私の声に反応し部屋から3人が出てきた。
つい、掴み上げてしまった女の胸ぐらをえいちゃんがそっと離させた。
席にそっとつき、そらが口を開いた。
私は、大きくそっと息を吸ってそらに言った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。