亮平
「どこ行く?」
あなた
「んー。亮平の行きたいとこ」
亮平
「そうだなぁ…たまには高いとこのご飯でも食べますか笑」
あなた
「記念日でも無いのに?」
亮平
「久しぶりに2人でご飯だよ?たまには背伸びしてもいいんじゃない?」
あなた
「そうかもね笑」
亮平
「よし、行こっ!!」
あなた
「亮平こんな高いとこいいの?」
亮平
「もう少しで俺らの付き合った日だろ?そのお祝いもずっとしたかったし。」
あなた
「でもお金は?亮の習い事とか受験のことでお金使わなきゃだし…」
亮平
「笑笑ここ、佐久間の知り合いのお店なの。佐久間にこのこと話してたら色々してくれて」
あなた
「佐久間さんにお礼言わないと。」
亮平
「笑笑大丈夫。俺がアニメのグッズたくさん買うことにしたから。」
あなた
「そっか。」
亮平
「はいこれ。俺からのプレゼント」
あなた
「ごめん、バタバタしててまだ買えてないの…」
亮平
「急がなくていいよ。まだ早いしね笑」
あなた
「開けていい?」
亮平
「もちろん!」
あなた
「鍵?なんの鍵?」
亮平
「明日、亮を迎えに行った帰りに新しい家見に行かない?」
あなた
「買ったの?」
亮平
「いやいや笑俺だけじゃ決められないからあなたにもって思って明日の昼間いつでも見に来ていいって言うから。」
あなた
「そうなんだ笑」
亮平
「あなたの実家に近い方がいいかと思って。亮も嬉しいだろうし」
あなた
「亮平の家の近くでも全然いいんだよ?」
亮平
「ううん。俺の実家だとほら塾とかからも遠くなるだろ?だから大丈夫。」
あなた
「確かに私の実家の方が亮にとってはいいかも…」
亮平
「亮が行きたがってる小学校だってこっちの方が近いだろうしね。」
あなた
「わかった。それと、私からひとついいかな?」
亮平
「どうした?」
亮平side
あなたと久しぶりのデート
俺の顔バレを防いで個室の部屋。
昔の時のデートみたいに新鮮で何もかもが楽しかった。
ひとつ変わったとすれば仕事の話から亮の話へと変わったこと。
俺にとっては少し寂しいけど、あなたのことは好きだから。
このままでいいと思っていた。
あなた
「亮平こっち」
亮平
「ん?」
あなた
「亮に弟か妹が出来たの…」
亮平
「えっ?!」
あなた
「うん…」
亮平
「もしかしてこの間の?」
あなた
「多分…」
思い当たる節がたったひとつだけあった。
亮が幼稚園のお泊まり会の日俺らは亮以外の子供を作るかの話になった。
でも結局その話は無効になったものの、
久しぶりにあなたと寝ることができ、理性が保てなかった俺は…
なんて事を思っていた。
亮平
「あの時俺が、」
あなた
「違くて、普通に嬉しいんだけどね。この間亮平に子供の話して逃げちゃったから謝りたくて…。」
亮平
「そんなの全然。どうして逃げたのか聞いてもいい?」
あなた
「亮平に呆れられるのが怖かったの。私が亮や新しい子のことばっかり見て亮平のこと見れなくなった時離れちゃうんじゃないかって。」
亮平
「そんなこと考えてたの?笑俺そこまで酷いやつではないよ?笑」
あなた
「分かってるんだけど私も色々と不安で。」
亮平
「大丈夫。あなたのことは離さないって言ったでしょ?生涯好きなのはあなたと亮ともう1人の子だけだよ!!」
あなた
「亮平…」
亮平
「だからさ、1人で悩まないでなんでも相談して?迷惑かなとか思わないで、悩んだら聞いて?」
あなた
「ありがとう」
亮平
「うん笑男の子かな〜女の子かな〜」
あなた
「まだわかんないよ??」
あなたside
私は改めて亮平の愛を知った。
昔1度亮平を手放そうとしていた自分がすごく馬鹿馬鹿しかった。
また一緒にいれることがどれだけ幸せなのかを亮平から教えられた。
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また♡40越したら出しますね!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。