なんやねん。
なんやねん なんやねん なんやねん。
ぼーってして。
ちゃんと反応もしてくれへん。
゛のん ゛ って呼んでも、曖昧な返事しかせえへん。
「 ほんまに、好きな人おったりして 」
… そんなわけ、よな??笑
そんなわけないって、のんに限って、そんなことあるわけないのに。
そう思ってるのに、不安な気持ちばかりが大きくなって。
「 … りゅう、大毅 …
わからへん。 」
どうしようもなく、誰かに話したくなった。
それは、
嬉しい時に、小さい子供が親に嬉しそうに話したがるものでも、
新しい言葉を覚えて使いたがる … そんなことじゃなく。
゛望に限って笑笑 ゛
゛小瀧やで??笑 ゛
って、あの2人に言ってもらいたかった。
「 やっぱ、人を好きになるって難しいなあ、笑 」
他の人なら、好きにさせることなんて簡単なのに。
のん は、こっちを見てくれへん。
「 どうすればええの、」
もっと可愛くなればええ??
もっとドキドキさせたらええ??
… そんなんじゃないって、分かってるけど。
「 認めたくない、」
ねえ、のん。
お願いやから、
好きな人は、 あなた って。
笑顔で言ってくれへん??
゛嘘でもええから ゛ なんて、漫画ではあるけど。
「 嘘じゃなくて … 本心で。」
恋なんて、、
やっぱりしなかったら良かったのかもしれない。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。