今は夜。
俺は今、知らない女性の後をつけている。
いわゆる「ストーカー」と言うやつだ。
ストーカーを初めたきっかけは、
「なんとなく」
いつも通りの生活、いつも通りの日常に
「飽きた」から。
いつも通りが一番、と言う人もたくさんいると思う。
けど___
つまらない、
スリルが欲しい、
そんな事を考えるようになった。
それが理由。
テレレ テレレ テレレ テレ テレン
突然、女性のスマホが鳴った。
そんな事を考えていると、その人は駆け足で行ってしまった…。
近ずいてみるとそれは
「ハンカチ」だった。
もしかしたら「これ」をきっかけに話せたりして…?
俺はハンカチを拾い急いでその人を追いかけた。
ーーーーーーーーーーー
驚くことにその人は俺と同じアパートに住んでいた?
住んでいるかは分からないが、とにかくこのアパートの一室に入って行った。
俺は覚悟を決め、インターフォンのボタンを押した…。
ピンポ–ン
ガチャ
ドアを開けたのは小柄な女性?女の子?
でも、さっきの人に変わりはないだろう。
そう言ってハンカチを見せた。
そう言ってお辞儀をした後、その人はドアを閉めた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。