ヘッドホンを買った後、時計を見るとお昼近く。
お腹空かない?
あ、もう少しでお昼の時間ですしね。どこかで食べましょうか。
そうしよっか。
俺たちは近くのお店で昼食を取る事にした。
ミートスパゲティで。
じゃあ、マカロニグラタンでお願いします。
かしこまりました。
注文をした後、髪のことについて聞いてみた。
ねぇ、前髪わけてみてよ。俺柚乃ちゃんの顔ちゃんと見たことないし。
!…えっと…。
少し慌てふためきながら柚乃ちゃんはそう言った。
別にいいですけど、そんな特別美人とか可愛いって訳でもないですし…。
もう少し押してみよかな?
ね、一回だけでいいからさ。
お願い!
そんなに言うなら、い、一回だけ…。
そう言って柚乃ちゃんは前髪をわけてくれた…。
!
ヤバイ、可愛い。超タイプの人だ…。
照れてるところがまた余計にヤバイ…。
あ、あの聞いてます?彼方さん。
え?あぁ、えっと何?
も、もういいですか?
あ、あぁうん。
ちょっと残念…。
と、いうかこの後髪、切りに行かせればいいのでは?
___のところ空いてるかな?
ねぇ、この後髪切りに行かない?
え?
行きつけの美容室が知り合いのやってるところなんだけど、
そこで髪、切らないかなって。
…。
いや無理にとは言わないけどさ。
変じゃないですかね?
別にそんなことないと思うけど。
そうですか?じゃあ、切りたいです。
柚乃ちゃんはそう言ってから軽くほほ笑んだ…。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。