『なぁ頼むよ場地ッ!!まじで一生のお願いッ!!!』
場地「だーかーらー!その日は母ちゃんの実家に行かなきゃねんねぇんだって!」
今私あなた、大ピンチです。
信用出来る男友達、頼れる男友達第1位(個人的)場地 圭介がなんと遊園地の日に母の実家に行くとの事。
それすなわち、私は気まずいことに3人で遊園地を回らなくては行けなくなってしまうということ。
『ねーーー場地のばかぁあああ』
半分泣きべそをかいている私はそう言って場地にしがみついた。
すると場地は げぇっ というような顔で
場地「はーなーれーろー」
と私を引き剥がしたのだった。
最終的に私の負けで、とほほという感じで帰っていた時ふと思い出した存在。
あの雨の日に出会った長身の男、半間修二。
" ここ一帯は俺のテリトリーみてぇなもんだから " ____
そんなことを言っていたっけ。
もしそれが本当ならいつでもいるってことなのかな、、
そう考えた時にはもう走り出していた。
あの日行った浜辺へと。
浜辺につくと、今日は晴れているから釣りをしているおじいさんがいたりした。
その人以外はきっとここら辺にはいない
淡い期待もすぐに崩れ、こんどこそダメだと思い肩を落としたその時だった。
半間「あれ、今日は叫ばねぇのか?笑」
そう言って現れた彼
その姿をみて私は膝から崩れ落ちた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!