第5話

友達の彼女 ~流星~
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2021/06/17 12:31
~流星‘s side~
友達の彼女に一目惚れするなんてなぁ。

そういえば、昔から好きなアイドルのタイプは一緒やったなって思い出す。



…好みのタイプ、ドンピシャや

見た目も、話す声も、笑う姿も



理想のタイプがそのまま形になって現れた
それからは寝ても覚めても、彼女の姿が頭から離れんくて



ホンマ、ヤバイで俺

仕事からの帰り道



駅前であなたを見かけた。
とうとう、幻覚まで見えるようになったん?



って思ったけど、どうやらホンマにあなたがそこにいて



大きな荷物をかかえて、困ってた。
流星
持つの手伝おうか?

思いきって声をかけたんやけど



あれっ、変な顔されとる?
流星
覚えとらん? この前会った君の彼氏の…
あなた
あっ、友達の流星くん? だっけ
流星
そう、思い出したん?
あなた
いきなりイケメンに声をかけられたから、テンパっちゃったよ

イケメンやって



そんなお世辞すら嬉しい
流星
荷物、持つで
あなた
ありがとう
流星
どこまで運ぶ?
あなた
あそこのカフェ、私の職場なの
流星
へぇ~、そうなんや

他愛のない話をしながら、彼女と歩く



俺が話す度に彼女が笑う

あなた
流星くんって、何か面白いね
流星
そっかぁ

楽しくて、この時間が続けば言いって思うけど



…あいつの彼女やしな

なくならない、事実
あなた
ここが私の職場なの
あなた
今度ぜひ食べにきてね

社交辞令やって分かってるけど


それでも嬉しい

まぁ、友達になるくらいええやろ



そんなことを思いながら、帰り道についた

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