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何か遠くから私を呼ぶ声が聞こえて目を覚ます。
眩しい光を感じながら重い瞼をゆっくりと開くと、そこには家族と見慣れない男の人が1人。彼は私と同じくらいの歳に見える。一体誰なんだろう。
そんな事をぼーっと考えていると、今度はすぐそばで私を呼ぶ声が聞こえた。
____ あなた ‼︎ あなた ‼︎ 聞こえる⁈
____ よかった... 目を覚ました...‼︎
目を覚ました...⁇どういう事⁇
周りをよく見渡すと、見慣れない部屋に私はいた。私と繋がれている点滴や、白く質素なベッドを見てここが病院だということはすぐに分かった。でも、なぜ私が病院にいるのだろう。そして家族の隣にいる見知らぬ人は誰なのだろう。
そんな事を考えながら、気づけば私は周りの大人からの質問攻めにあっていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。