第15話

【迷惑電話】
77
2019/07/24 15:50
Vliveを終えてから何分かたった。
さっきから携帯に着信音が鳴り響いている。
電話を繋いでもすぐにきられ、また出てもきられた。
ホント何回目か分からない。一日に20回は掛けてきてるだろう。
でも、あの人の可能性を信じて電話をとる。でも違う。
ジミン
はぁーーーーー。






prrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr prrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr
耳元で鳴り響く着信音。
でも出ようと思わなかった。
さっきからの迷惑電話にイラついてイラついてしかたがないんだ。
このまま携帯壊してやろーかな。






ふいに頭にあの人の声がよぎった。


«ごめんなさい…ごめんなさい…»
震える体と声、眼鏡とマスクを外した時の顔。


僕はスマホに手を伸ばして電話に出た。
ジミン
ヨボセヨ?
ヨ、ヨボセヨ…?
少し声があの人に似てたかもしれないが、今僕は物凄い機嫌が悪い。
ジミン
どなたですか?
長い沈黙が続く。余計に腹が立って切ってしまおうと思った。
あ、あの…手紙…
ジミン
要件がなかったらいいですか?
僕、忙しいので。
何か小さい声でボソボソ言ってたのを遮ってきつい言葉を放つ。
違う違う。こんなんじゃ前と変わらないじゃないか。
ごめんなさい…
また小さな声で謝られた。
さらに謝られたことに腹が立ち電話を勢いよく切る。
もう辞めてくれ、迷惑電話なんて…






ベッドに寝転がり右手を顔の前で曲げ、目を覆う。何も考えずに天井を眺めた。




prrrrrrrrrrrrrrrrrrrr prrrrrrrrrrrrrrrrrrrr



また渋々と電話を出た。
ジミン
ヨボセヨ?
ヨボセヨ…!
さっき聞いた小さくてボソボソしている声を耳にした
ジミン
なんですか?要件はないとおっしゃいましたよね?
別に要件はないとは言われてはないけど、謝られたってことはそーゆーことでしょ?
また沈黙が続いた。
怒鳴ってやろうかと思ったけど、予想外な言葉を発された。












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手紙を貰ったものです!

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