ジミンside
結局ジョングガはテヒョナにライオンさんを借りていたらしい…笑
天才かも…
今僕らは公園へ撮影しに来ている。
ここは始めてきたけど凄く広い。
うわとか言うな。
けど周りから奇声を上げて女の人達が走って来た。
いい歳して全力ダッシュとか笑えるね。
その中にあの人がいたら?
とか思わなくもないけど。
あの中にはいないと何故か確信していた。
もしあの中にいたら僕は手紙を破って捨ててやるね。
メンバー皆嫌な顔をして撮影が始まった。
撮影中ふと少し遠くに掛かった橋が目にとまった。
一人の女性。
こっちへ来ないのか不思議だった。
僕は気づいたんだ。
その女性は眼鏡とマスクをしていることに。
テヒョナが目をやると、テヒョナもビックリしたようで目を見開いていた。
やっと会えた。やっと見つけた。
撮影の後駆け寄るか?そしたら撮影中にどこか行ってしまうかもしれない。
どうしよう。
いや。落ち着け。
大丈夫。ちゃんとチャンスがあるはず。
とにかく撮影もやっていく中で彼女を見ておこう。
とか言ってなんだけど、撮影に集中出来ない。というより彼女をつい見てしまう。
あー。やっちゃった。
しょうがないじゃん。
テヒョンも見てたのか。
そりゃ気になるよね。
だってさっきあの人は眼鏡とマスクを外したんだから。
川にそれを落としていた。
僕はそっちも気になったけど、スタッフさんに注意されて川を向けない。
自分のおでこを触ると凄い汗が流れていた。
とでも適当に言っとこう。
だってこんなに焦っているのは久しぶりだ。
心臓が働き続けているおかげで僕もこのザマだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。