第7話

【不思議】
204
2018/08/17 04:07
ジミンside


サイン会の日からあの人が頭をよぎる。
どうしてこんなにあの人が気になるのか。
もう彼女には会えないのか。
いや。ネガティブはやめよう。
きっと会える。
けど、会ったって何ができる。
まともに会話なんてできる時間はない。





……手紙。
そうだ、手紙を書こう。
とにかく会ったら渡す。





手紙に全ての想いを書きしめた。
とても長くなってしまったけれど迷惑じゃないだろうか…。














それから僕はその手紙をずっと身につけていた。どこへ行っても。
ライブ中も撮影も。勿論サイン会も。
でも彼女はいなかった。
居たとしても僕は気付かなかった。
眼鏡とマスクだからすぐ分かると思っていたけれどそうでもない。
というか、本当に眼鏡とマスクの人が居なかったんだ。
————————————




サイン会から何ヶ月か経った。
あの手紙は今もずっと身につけている。
もう僕らのamryではなくなってしまったのかな…。
テヒョン
どうしたの?
こんな時間まで起きてて。
時計を見るともう12:00をまわっていた。
外はもう真っ暗。
ジミン
ちょっとね…。
テヒョン
明日撮影なんだからちゃんと寝ろよ?
ジミン
うん…。
心配してくれたのか背中をさすってきたテヒョン。
テヒョン
悩みなら聞くけど?
ジミン
悩みっていうか後悔というか…。
話してみようかな?
いや。変に心配させたくない。
テヒョン
まさか…女の子?
ジミン
…。
女の子って。まぁそうだけど。
女の子じゃなにか問題でもあるの?
テヒョン
え。好きな子いるの?
ジミン
…へ?
なんでそうなる…。
本当にテヒョナは女の子好きだよね。
ジミン
いや。そうゆうのじゃなくて。
テヒョン
え?そう?ごめんごめん。
ほんと困っちゃうよ。
テヒョン
てかさ。そうゆうのじゃないけどさ。うーん。いつかなぁ。
テヒョン
どっかのサイン会で面白い子いたんだよね。
面白い子?どんな子だ?
ジミン
どうゆう子なの?
テヒョン
なんか凄い明るい子で、ジミンが好きって言ってたな。ジミンの事をひたすら話してたよ笑
ジミン
ふーん。
別に今そんなの興味ない。
まぁ。テヒョナが楽しそうで良かったけど。
ジミン
テヒョナはその子好みなの?
テヒョン
性格は結構好きかも!
性格?
ジミン
顔は?
さっきまでベットに寝転がっていたテヒョンが勢いよく起き上がった。
テヒョン
そうそう!それでね!
凄い楽しそうに話してる。
テヒョン
その子なんと眼鏡とマスク!
俺眼鏡とマスクしてる子初めて見たぁ〜!
テヒョナ本当に話すと止まらないよね。
どんな時も楽しそうに話すからこっちまで楽しくなっちゃうよ。







































































え…?
ジミン
も、もう一回言って?

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