…手紙を貰ったものです…
…手紙を貰ったものです…
…手紙を貰ったものです…
…手紙を貰ったものです…
脳内で何回も何回もリピートされる。
は、え?手紙…?何手紙って。
手紙って……ほんと…?
僕の頭がパンク状態でずっと黙っていると
あの人…あの人だ。
やっと話せた…!
考えるより先に口が動いた。
あなたさん。
心に響き渡る彼女の声。なぜ気づかなかったんだよ。こんなにも、こんなにも近くで聞こえてるのに…
「もちろん!」
彼女からすぐに了承を得て、とてつもなく心が軽くなった。
その後、予定や時間を決め、ついにあなたさんと会うことになった。
心臓が言うことを聞かない。
早く… 早く
〝あなたさん〟に会いたい!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!