第41話

"いつも通り"それが一番。⑥
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2019/04/06 02:28
風磨サイド

あなたの撮影は後日になり、あなた以外のメンバー全員の撮影が終わったところで楽屋に戻った

中島はあなたを見に行ったけど帰ってきてはない

勝利「けんてぃーいないね
あなた、大丈夫なのかな…」

風磨「アイツだから平気でしょ
ほら、そんな落ち込んだ顔すんなって」

勝利「うん…」

俺らが話してると楽屋のドアが開いて中島が入ってきた

ん…?

いや、中島に支えられた凜々って奴もいる

え、何

マリ「ど、どうしたの…?」

健人「…」

中島は喋んねぇし、凜々って奴は泣いてるし

なんなんだこの状況は。

中島が凜々を椅子に座らせた所でまた楽屋のドアが開いた

今日はよく開くななんて考えてると少し顔色の悪いあなたが入ってきた

勝利「あなた!
大丈夫なの!?」

「うん」

健人「凜々さん、
何がどうしたの?」

中島が優しく聞き始めると凜々は話し始めた

凜々「…殴られましたっ…
あなたちゃんにっ…」

「っ…」

あなたはカバンの整理をした手を止めてまたやり始めた

え?

は?

あなたがお前を殴った?

んなわけねぇだろ…

勝利「う、そだよね…」

「…ホントだよ
私が殴った」

健人「…なんで?
なにか理由あるんだよね?」

確かに凜々の顔にはアザはあるけど…

お前が人を殴るわけねぇだろ

「…ムカついたからそれだけ

私明日の仕事も休みにしてもらったから。
ごめんね。リハなのに

じゃ、先に帰る」

風磨「待てよ!
まだ話し終わっ…てないだろ」

「わたしは宮村さんを殴っただけ

それだけじゃん」

風磨「…わかったよ」

健人「菊池!」

風磨「仕方ねぇだろ!
あなたがこう言ってんだから!」

「…じゃあお疲れ様」

バタン

凜々「…」

マリ「…とりあえず傷口冷やそう?」

凜々「うんっ…」

勝利「…考えられないよ
あなたが殴るなんて…」

健人「俺もだよ…」

凜々「でも!
殴られたの!私!」

風磨「ちょっと佐々木さんに話してくるわ」

勝利「うん…」

ほら

やっぱりあなたは殴ってなんかないんだよ

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