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『 あの 、』
岸「 … 」
『 あの 、!!』
岸「 … 」
『 もーしもーし聞いてますかー??』
岸「 …… 」
『 岸くん!聞いてる?!』
岸「 … あ 、なんすか?」
『 え 、なに聞こえてなかった … ?』
岸「 さっせ 、考えごとしてました 」
んだとこのくそ猿顔野郎 。
ほんとなんなの?!こいつとひっぱれ?!
無理みが強いよめんどくさい!!!!
『 私やるなんて一言も言ってないんだけどな〜 』
岸「 … じゃあやらない理由はなんすか?」
『 やらない … 理由?』
岸「 やりたくない 、の方が正しいですか?」
『 …… 分かってるでしょ?岸くんも 』
岸「 … デビュー出来ないのって
自分のせいだったら?」
『 ・・・は?』
岸「 もし自分にどこか欠点があってデビュー
出来ないんだとしたらこのまま逃げたままで
良いんすか?直して社長やセクゾのみんな
見返してやろうとか思わないんですか?」
『 … それさ 、本気で言ってる?笑 』
岸「 っ 、え?」
イラついた 。なんか分かんないけど
ド正論すぎて言い返せなかった 。
そしていつのまにか岸の胸ぐらを掴んでた 。
『 私のこと全然知らない奴が
出しゃばってんじゃねえよ後輩は黙っとけ 。
同い年だからって容赦しねえからな 』
岸「 ……… 」
やっぱり嫌いだあの猿 。猿の目が嫌い 。
キラキラして 、まるであの5人みたい 。
勝手にすれば良い 。どうせ猿も上に行くんだ 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。