あなたside
高校2年生。
私には好きな人がいる。名前は向井康二。
小学校からずっと一緒だから仲はいい方だと思う。私は“好き”っておもってるんだけど、多分康二は私のことなんて気になってもいない。
だから、だれにも内緒の恋。1人で解決するために今日もベットの上で悩み中。。。
健康のことを考えると、もう寝ないといけない時間なんだけど、康二のことで頭いっぱいすぎてねれない。
(ピコンッ)
LINEきた。お母さんかな。。。って康二?!
ーLINEー
相談したいことってなんだろ。
すごく嫌な予感がする。
(10分後)
『康二!』
「おー、あなた。ごめんな。こんな夜遅くに」
『大丈夫だよ。それで、相談したいことって…』
「あのなぁ、おれ。好きな人できたねん。
隣のクラスのあやのちゃん。」
。。。
頭をバットで殴られたような感覚だった。
やっぱ、康二は私のことが好きじゃないんだ。
「あなた?」
『そ、そうなんだ。うん。うん。いいんじゃない?』
「せやろ!俺、頑張るからこれからも相談に乗ってや!」
『う、うん、わかった、、、』
「よかったぁ〜。あなたにはずっと言いたかったねん。だって、親友やから」
『そ!そうよね。“親友”だもん。。ね。。』
「うわっ!あなた、車道側通ったら危ないで?こっちきーや!」
とか言って私を内側に入れてくれる康二。
やっぱり、大好きだなぁっておもった。
まだ、好きでいてもいいですか?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!