あなたside
『聞いてよ!結乃!』
結乃 《あ!あなた。はいはい!帰りながらでも聞くわ》
『そだね!帰ろー!そうそう!昨日阿部ちゃん先生がさぁ…』
結乃 《ほんとに先生のこと大好きだよね》
『もちろんだよ!だって、かっこいいんだもん!』
結乃《はいはい、わかりました》
『\\\٩(๑`^´๑)۶////』
結乃《はいはい、ごめんごめん(ナデナデ)》
『╰(*´︶`*)╯♡』
結乃《wwww》
結乃《そういえば、今日スタバ寄っていかない?》
『行きたいんだけど、今日はお母さんに早く帰って来いって言われたんだよね…。なんだろ?』
結乃《そうなんだ…。なんだろうね?》
『ねー、なんだろ?結構重たい雰囲気だったんだよね。』
結乃《悪いことじゃないといいけど…。なんかあったらLINEして》
『おっけ!じゃあねー!』
結乃《うん!また明日ー》
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『ただいまー!』
お母さん《まってたわよ、あなた。こっちに来なさい》
『うん?』
連れられてきたのはリビング。
お父さんもお兄ちゃんもいてなんか重い雰囲気。
『あの。。。なに??』
お母さん《あなたには婚約者がいるの》
『え。。。、』
お父さん《あなた、ほんとなんだ。それで今度見合いをしてもらう》
『な、な、なんでいきなり。。。』
お母さん《ずっと前から決まっていたことなのよ。》
『や、やだ!!』
大我《あなた。。。》
『やだよ!なんでお母さんたちに決められないといけないの?!私が付き合いたい相手は自分でちゃんと決めるよっ!』
お母さん《京本家に生まれてきたからにはしょうがないのよ》
『お兄ちゃん!なんとか言ってよ!』
大我《。。。》
『お兄ちゃんっっっ!!!』
お父さん《静かにしなさい。一応返事は明後日までまってやる。しかし、結婚する以外の選択肢はお前にない》
『もういいよっ!!!!』
私は思いっきり机を叩いてでてきた。
私、阿部先生が好きなのに……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。