これは…色々とヤバい状況…
本当にどうするの??!
切島くん!!??
あなた『き…』
切島くんと言おうとしたら、
切島くんが私の手を繋いで走り出した。
芦戸「fooooooooo!!!イイぞ!!もっとやれ!!!!」
上鳴「いったれ!!切島!!!」
蛙吸「あら、2人とも頑張るのよ」
麗日「青春ぽいね〜!!」
なんて、色々な声を上げられ、新聞部の人たちは、写真を連写しながら、後を追いかけて来た。
なんで追いかけてくるの〜!!!
新聞部の人たちの写真どうしよう、新聞部の人たち、どう撒こうなんて事を考えて私たちは1Aの教室を後にした。
新聞部の人たちが後を追いかけてくる。
廊下を走ることは校則違反だけど、そんな事は私たちには関係ない。
曲がり角がある。そこを勢いよく曲がり3年C組の教室は誰も居なかったので急いで教室に入り、見つからないと思うけど、新聞部の人たちを警戒して、ロッカーの中に入った。
…ダダダダーー!!!と新聞部の人たちが教室を過ぎていったのがわかる。
行ったか…これなら見つからないはず、だよね?
でも、戻ってくる可能性も高いので個々にもう少しいる事にした。
これが今までの出来事である。
…詳しく説明すると、私と切島くんの足が絡み合っていて、切島くんの右手は私の顔の左にある…壁ドンしている。切島くんの左手は私の頭のちょっと上にある。私の両手は切島くんの両肩に手を置いている…といった状態である。
切島「あなた、少し動くぞ??///」
あなた「き、切島くん…ダメだよ…?///」
切島「動かないと離れられないだろ?///」
あなた『でもダメだよ…こんなに密着してるのに…///』
あなた『もっと密着しちゃうよ…///』
切島「そうか、分かった!!」
お互い、リンゴみたいに真っ赤な顔をしているだろう…
切島「なぁ、あなた…」
あなた『どうしたの??切島くん?』
切島「こんな状態で言うのもあれなんだが…」
あなた『うん…?』
私が返事をすると切島くんがイキナリ耳元に近づく。
あなた『切、島くん…?』
動揺して名前を呼んでしまう。
切島「俺、あなたが好きだ。」
切島「俺と付き合ってくれませんか…?」
あなた『……』
そんなの本当にある??
ウソ、じゃないよね??
切島「あなたなんで泣いてるんだ??嫌だったか??!ごめんなっ?」
あなた『ううん、嫌じゃないよ…』
切島「えっ……??」
嬉しさのあまり泣いてたのかもね
あなた『私で良ければ…よろしくお願いします…!!』
泣きじゃくっている顔を笑顔にする。
切島「本当か?!?ウソだろ…マジで嬉しい…!!!」
って言いながら切島くんは、狭いロッカーの中なのに、ギューっと抱きしめてくる。腰を回されているから、逃げる事は出来ない。
切島「あなた、大好きだ!!」
なんて、太陽みたいな笑顔を向けられる…
それは…反則じゃない…??
あなた『私も鋭児郎くんが大好き!!』
私も負けないくらいの力で鋭児郎くんを抱きしめ返した。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。