小学生になった私は、誓ったとおり誰にも能力のことを言わなかった。
小学三年生位まではよかった。
発している言葉も、心の声も一緒だったから。
でも。
4年生くらいから、発している言葉と心の声が別になってきた。
それを聞いていると、苦しく、気持ち悪くなった。
(クラスメイト)
「こころちゃんってクールって感じだよね！」
((変わってるよね))
街を歩くと心の声が溢れていて、体調を崩しやすくなった。
「…世の中嘘つきばっかり」
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第4話 中学
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました！