第22話

再会
314
2019/02/04 12:56
明るい。
きっとこのトンネルの出口だ。


こころ
こころ
…行こう。
私たちは3人で一緒に1歩を踏み出した。

そこは薄紫色の壁の部屋だった。
紗也
紗也
…亮太!?
亮太はぐったりとして倒れていた。

意識がない。
圭太
圭太
亮太!亮太!!
私たちは何度も呼び続けた。

すると。
亮太
亮太
…みん…な…?
こころ
こころ
亮太!よかった…!
ミラ(鏡の少女)
ミラ(鏡の少女)
…感動の再会のところ悪いわね
紗也
紗也
…誰っ!?


振り向くと、いつの間にか少女がいた。

さっきまでいなかったのに。
背丈は小さいのに、目からは迫力を感じる。
腕を組んで、私たちをじっと見ていた。
ミラ(鏡の少女)
ミラ(鏡の少女)
逃がさない。 ここから出ていかせないからっ!

プリ小説オーディオドラマ