旧校舎、そう、あの日から
私たちは “なにか” を失った。
それを探すという事だ。
〜旧校舎〜
埃っぽい。
何かに惹き付けられるような、
そんな感覚に襲われた。
この感覚、初めてじゃない。
直感的にそう思った。
歩いていく。感覚に従って。
気づけば、紗也と亮太と離れていた。
そこには怪しげな鏡があった。
そっと、触れる。
鏡の表面は水のようだった。
深呼吸する。
鏡の向こうに、何かが見え始めた。
あの絵の男の子、?
さっきまでただの鏡だったのに…。
彼とはきっと “初めまして” じゃない。
絶対にどこかで会ってる。
でも…
彼は唐突に言った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。