前の話
一覧へ
次の話

第1話

魔法少女
729
2020/01/08 13:43
君は聞いたことある?魔法少女の話。
ふふっ、どんな話か聞いてみたい…?

そうかい、それじゃあ話を始めよう。

魔法少女になるには夢を見ないといけない。

その夢をみるにはひとつだけ条件があるんだ
うん!たったひとつだけ。

どうしても叶えたい強い願い事を持っていること。

ただそれだけでいいんだ!

そうすれば夢の中で不思議な声が聞こえて、槍を渡される。
どんな声かと言うとね…
「願い事を一つ叶える代わりに、欲望と戦って」
人の欲望は貪欲なものがある。貪欲な程邪悪なものを呼び起こす。
その思いを断つ事で世界は守れるんだ。

…あぁ、そうさ。それだけじゃないよ。

魔法少女はいつも“死”と隣り合わせに生きている。

おおっと!しゃべりすぎてはいけないんだ。この世から“消されるからさ” 、この先は企業秘密としよう。
それじゃあこの「槍」を持って…現実に帰りなさい。

あぁ言っただろう?不思議な声がするって。

俺…いや僕…まあ俺としよう。

「さあ、願い事を叶えよう…そして欲望と…戦ってくれ」
蘭夏
蘭夏
っはぁっ、はぁ………
蘭夏
蘭夏
な、なんなの…今の夢…?
しゅー
しゅー
…さあ、なんだろうね
蘭夏
蘭夏
きゃあっ!?誰!!?
しゅー
しゅー
僕はしゅー。君をサポートするんだ!
蘭夏
蘭夏
…?
しゅー
しゅー
君は夢を見たんだろう?
しゅー
しゅー
この槍を届けに来たんだ
蘭夏
蘭夏
い、いらない
しゅー
しゅー
?どうして
蘭夏
蘭夏
私…願い事…ないし…。
しゅー
しゅー
…でもね、夢を見た子は必ず願い事を持っているんだよ?
蘭夏
蘭夏
私がどんな願い事をしたのか分からないの?
しゅー
しゅー
うん、調べたらきっと出てくるかもだけど、それには相当な時間が必要かもよ?
蘭夏
蘭夏
じゃあ…いい…。
しゅー
しゅー
でも魔法少女になることは避けられないんだ。ごめんね?
蘭夏
蘭夏
え!?そんなの理不尽よ
しゅー
しゅー
ごめんね、そういう決まりがあるんだ、僕たちには。
蘭夏
蘭夏
でも…いたいの…嫌だし…。
しゅー
しゅー
君の戦闘力によるね
しゅー
しゅー
…さあ!世界を救いにいこう!
蘭夏
蘭夏
…。
しゅー
しゅー
君がそんな顔じゃ、世界は壊れていってしまうよ
蘭夏
蘭夏
…それはいや!
しゅー
しゅー
じゃあ、手をとって!
蘭夏
蘭夏
…うん!!
そうして始まった

プリ小説オーディオドラマ