君は聞いたことある?魔法少女の話。
ふふっ、どんな話か聞いてみたい…?
そうかい、それじゃあ話を始めよう。
魔法少女になるには夢を見ないといけない。
その夢をみるにはひとつだけ条件があるんだ
うん!たったひとつだけ。
どうしても叶えたい強い願い事を持っていること。
ただそれだけでいいんだ!
そうすれば夢の中で不思議な声が聞こえて、槍を渡される。
どんな声かと言うとね…
「願い事を一つ叶える代わりに、欲望と戦って」
人の欲望は貪欲なものがある。貪欲な程邪悪なものを呼び起こす。
その思いを断つ事で世界は守れるんだ。
…あぁ、そうさ。それだけじゃないよ。
魔法少女はいつも“死”と隣り合わせに生きている。
おおっと!しゃべりすぎてはいけないんだ。この世から“消されるからさ” 、この先は企業秘密としよう。
それじゃあこの「槍」を持って…現実に帰りなさい。
あぁ言っただろう?不思議な声がするって。
俺…いや僕…まあ俺としよう。
「さあ、願い事を叶えよう…そして欲望と…戦ってくれ」
そうして始まった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。