主人公→Srimr ( 東雲椎葉
snnm sin ( 東雲椎名
サブ→gnms ( 音瀬響
mmntmr ( 灯瀬芽亜
サブのサブ( ? )→hin hn ( 柊陽奈
→iemn ( 爽門宇
・バットエンド
・成り変わり
以下本編⤵︎
高二の夏休みを終えて。
まだ少し暑さが残る教室にて、机に突っ伏す。
…欲を言えば、もう少し夏休みが続いていて欲しかった。
だがその願いはどうせ叶わない。
あーあ、勉強面倒だなぁ…なんて思っていた時である。
ガラガラガラ…
新学期初日、彼女はこのクラスに入ってきた。
先生に促され、黒板に立った転校生。
そう。彼女は私と名前が殆ど変わらないのだ。
彼女は東雲椎名で、私は東雲椎葉。
こっそり、周りに聞こえないように
親友の響が話しかけてきた。
いや、本当に奇跡じゃないの?
まるで…ドッペルゲンガーみたいじゃん。
『じゃあ椎名さんは、椎葉さんの前の席ね』
同じ苗字で名前も似てるなんて面白い。
仲良くなれるだろうか…?
いや、仲良くなってみせよう。
数日間一緒にいてわかったことがあった。
私は普段から外に出ているから肌焼けしている。
しかし、椎名は色白で、おとなしめな性格。
それでも私と椎名は仲良しで、会って数日なのに
好みがあってよく一緒にいる。…あ、勿論響もね。
この時のショッピングも、仲良く3人で回って。
私と椎名はスクールバッグに付けるS字のチャームも買った。
『お揃いだね』と。
ある日曜、髪を切ろうと思った。
今までは長く伸ばして、
ヘアアレンジをしようと思っていたが、
椎名の可愛らしいショートヘアを見て切りたくなった。
次の日の学校。
ガラガラガラ…
私が見たのは、私と同じように
髪を切り、はね毛の髪を揺らしている椎名だった。
にぱっと笑って見せた陽奈ちゃんは、
名前の通り周りを照らすような
明るさの笑顔をしていた。
そんなに褒めてくれるなら…いいかも?
ある日、不思議な人が話しかけてきた。
上靴の色からして、3年生。
藍色の髪を揺らして目を細めるその人。
言っている意味は私には当然理解できないが…
悪いもの…?そんなもの、無いはずなんだけどな…?
正直、生徒会の前の____という
部分は聞き取れなかった。
そもそも、こんな人居たっけ…?
瞬き一つすれば、あの人_____生徒会長は
どこかに消えてしまったようだ。
まぁとりあえず、ポケットにでも入れておこう。
その連絡が来たのは、風呂上がりに
アイスを頬張っていた時だった。
LINE
『そういえばさ、椎葉〜』
「ん、何ー?」
『この前とんでもない事件が起きてて!』
『椎葉にも関係あるんだよね…』
「え、マジ?…何だったの?」
『クラスにさ、______って奴居たじゃん?』
『そいつ、椎葉の事好きだったみたいで…』
『でも間違って椎名に告白しちゃったの!』
「え、間違えられて…?」
『そう。あまりにも似てるからさ…』
『でも問題なのは此処から!』
『椎名は勘違いを訂正しないまま振ったの』
「…え…?」
確かに私だってあいつの
事は何とも思ってなかったけど…!
どうやったら椎名が私への告白を振る
権利ができるの!?
「ちょっとごめん、椎名に連絡する」
『…うん、して来て良いよ』
私はすぐに椎名に電話をかけ、
強い口調で問いかけた。
椎名の涙声を聞いていたら、
さっきまで爆発寸前だった怒りが、
急速に冷めて小さくなってしまった。
その後、そいつを追い詰めて
私と椎名を間違えていた事を言った。
勿論相手は焦っていた。
だって、好きな人を間違ったんだしね?
まぁそのままそいつのことは振りましたけど。
体調が悪く、学校を休んだ日。
しかし誰からも心配するメールは来ない。
椎名や響ですら。
ズキッ
左手にトンカチで打ったような
痛みが…!?
ガチャッ
『し、椎葉!?大丈夫!?』
『どうしたの…!?』
原因不明の痛み。
私を襲うその痛みは、長く続いた。
最終的には
『明日はギプスして行こうか』
『右手じゃなくて良かったね』
とは言っていたが、正直左手でも
だいぶ不便ではあると思う…
とりあえずその日はもう寝た。
疲れたら寝るのが一番。うん。
ガラガラガラ……
教室に入って一番、声をかけて来た響…
何か違和感がする。
私は昨日休んだはずだよね?
心配の一言すらない…?
椎名に手を取られ、廊下へと連れ出される。
何か悪いことでもしただろうか?
いや、していないはず…
おかしい。おかしい…
こんなのおかしい。
代わりに出席?なんで?
そもそも周りは気づかなかったの?
椎名と椎葉を間違えたの?
おかしいよ、おかしい、絶対…!!
思わず制服の裾を握った。
何で?何で…
響まで?信頼していたのに?
響まで、私を間違えるの?
笑っている椎名の顔が、
窓に映る私の顔と同じに見えた。
自分のギプスに目をやる。
…あれ、椎名にも…?
“お揃い”だね
あの、あの椎名の声が頭の中に木霊する。
……
ああ、もうだめなのかな、
取り返しが付かないのかな、
もう既に、あの騒動の時点で戻れなかったんだ。
ぐしゃっ
ポケットに入れていたあの紙切れ。
…連絡、かあ…
もう、どうにもこうにもならないのに。
連絡する価値なんてどこにも無いのに。
びりっ
…紙を破り捨てた。
途端に、あいつと同じ私の姿が憎く見えた。
逃げた。逃げた。
こんな場所に居たくなかった。
あいつが私の姿をして、笑っている所を。
Sのチャームも、お揃いだったもの全部捨てた。
嫌になった。
勢いで家に戻って…
『そう、なら良かった…手、大丈夫?』
“私の”母にお菓子を出してもらって、
話しながら微笑んでいるあいつを見た。
…あいつは、こちらを見て笑った。
身振りで『手を見てみろ』と伝えて来た。
見てみれば……
体が、薄く…?
“mmmr”生徒会、執行部…
この生徒会長が、貴女達を救って見せます。
それが、叶わないことであっても。
短編集投稿しました!!!
実は前に短編集作ってはいましたけど…
すぐ消しちゃったんですよね〜…
まぁ他の小説の記念で出したものなので!
気ままに更新されていきます〜
それでは!!












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!