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第10話

ステージ10
俺たちは横並びに座った。
三毛縞斑
三毛縞斑
話ってなんだあ?
村山樹
村山樹
実は、兄貴に無理矢理、犯された。
三毛縞斑
三毛縞斑
……!?
斑の表情はみるみると怒りに染まって行った。
村山樹
村山樹
俺は、媚薬を飲まされて抵抗なんか出来なかった。
三毛縞斑
三毛縞斑
……許さない。
次会ったら、絶対、殺す!
斑は普段、滅多に怒らない。
でも、俺の事になると頭に血が上りやすいやつだ。
村山樹
村山樹
落ちつけ。
兄貴に言われたんだ。
「三毛縞斑と別れて俺と付き合え。」って。
三毛縞斑
三毛縞斑
もちろん、断ったよな?
村山樹
村山樹
いや、了承した。
三毛縞斑
三毛縞斑
なんで!?
村山樹
村山樹
斑の過去をネタに脅されたから。
三毛縞斑
三毛縞斑
……親の事でか?
村山樹
村山樹
そう。
俺は斑を守りたかった。
斑にあんな顔を二度とさせたくなかったし、アイドルで居続けて欲しかったから。
だから、お前と別れるつもりだった。
三毛縞斑
三毛縞斑
はっ?
お前、俺と別れるつもりなのか?
村山樹
村山樹
いや、「だった」だ。
色々、考えたけど斑は俺にぞっこんだろ?
だから、俺がお前に別れを告げる方が傷つくだろ?
それに、俺は決めたんだ。
もう、過去に囚われない。
兄貴の言いなりなんかにならないって。
俺は真剣な表情で斑を見た。
三毛縞斑
三毛縞斑
………俺も、そろそろ、覚悟を決めないとな。
村山樹
村山樹
覚悟?
三毛縞斑
三毛縞斑
俺さ、元々、お前と居るためだけに夢ノ咲学院に入学した。
でも、今はこの仕事がアイドルが楽しくて仕方がないんだ。
だから、俺自身がアイツと、お前の兄貴と決着をつける。
斑は何かを決意したような表情を浮かべた。
三毛縞斑
三毛縞斑
それより俺は、お前が1度でも俺と別れようと考えた事に今はムカついてんだけど?
村山樹
村山樹
いや、しかた、なく、だよ?
別れたいわけないじゃん!
三毛縞斑
三毛縞斑
だったら、もう二度と別れたいなんて思わないように、体に刻みつけてやる。
お前は、誰のものかを。
俺はベンチに押し倒された。
村山樹
村山樹
はっ!?
ここで?
無理、やめろ!
三毛縞斑
三毛縞斑
だったら、来い!
俺は腕を引かれてトイレの個室に連れ込まれた。
三毛縞斑
三毛縞斑
沢山、愛してやる。
俺無しじゃ居られないように……。
村山樹
村山樹
んっ!
俺は斑にいきなり深く激しいキスをされた。
それから俺は斑に何回も何回も抱かれた。
村山樹
村山樹
(やっぱり、斑が好きだ。
俺をこんなに幸せでいっぱいにしてくれるのは斑だけだ。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
翌日。
三毛縞斑
三毛縞斑
樹!
村山樹
村山樹
うるさい。イタタッ。
学校終わりに斑に迎えに来てもらった。
三毛縞斑
三毛縞斑
腰、痛いのかあ?
村山樹
村山樹
たりめぇーだ!
昨日、あんなにしやがって!
俺は思わず学校の校門前で大声を出してしまった。
三毛縞斑
三毛縞斑
樹、ここ、学校。
村山樹
村山樹
はっ!
俺はかァァ〜と顔が赤くなるのが分かり、すぐその場から離れたくて斑の腕を掴んだ。
村山樹
村山樹
兄貴には電話してあるから行くぞ。
俺は斑と兄貴の家へ向かった。
村山颯
村山颯
来たか。 
なんだよ、話って。
村山樹
村山樹
俺と斑はアンタと決着をつけに来た。
村山颯
村山颯
決着?
村山樹
村山樹
俺はもう、アンタの言いなりなんかにならない。
俺の過去をマスコミにリークするならしろ。
三毛縞斑
三毛縞斑
俺の両親の事をネタに樹を物にしようとしたんだろ。
でもな、俺たちはそんな事で別れたり、嫌ったりするような関係じゃないんだよ。
俺たちは本気で愛し合ってんだよ!
村山颯
村山颯
…………愛し合ってる?
男同士でか?
そんなの未来なんかないだろ。
男同士で幸せになんかなれるわけねぇだろ!
三毛縞斑
三毛縞斑
じゃあなんで、樹を襲った。
樹が好きだからじゃないのか?
村山颯
村山颯
違う!
俺は、お前が、三毛縞斑が憎かった!
だから、お前が1番大事にしてるやつを潰したかった。
お前の絶望に満ちた顔が見たかった。
三毛縞斑
三毛縞斑
なんで、俺をそんなに憎む?
俺がアンタになにかしたか?
村山颯
村山颯
お前が、俺よりも輝いてるのが鬱陶しかった。
なんで、犯罪者の息子のお前が幸せに満ちた顔をして、
平凡に、親の期待に応えていた俺が苦しまなちゃいけないんだ!
苦しむのはお前だろ。
犯罪者の息子なら、ずっと、苦しめよ。
苦しんで、苦しんで、幸せなんか感じるなよっ!
兄貴は斑の胸ぐらを掴んで涙を流した。
三毛縞斑
三毛縞斑
確かに俺は、犯罪者の息子だ。
それは変えようのない事実だ。
でも、それでも俺は一人の人間だ。
幸せを感じて……幸せを願って、俺は自分の好きなように生きている。
それのなにが悪い!
村山颯
村山颯
……そうやって、自分の好きに生きてるお前が憎かった。
ずっと、悔しかった。
村山樹
村山樹
(もしかして、兄貴……。)
俺は兄貴の様子をみて、ある事に気付いた。
村山樹
村山樹
兄貴って……男好き?
村山颯
村山颯
ピクッ、
違う……。
村山樹
村山樹
(まぁ、
あんなに世間体を気にする両親に男好きなんて知られるわけにはいかないよな。)
兄貴は、その場に座り込んだ。
村山樹
村山樹
(こんな弱々しい兄貴、初めて見た。)
三毛縞斑
三毛縞斑
男好きで何が悪い。
俺だってそうだぞ?
男の樹と付き合ってるし?
村山颯
村山颯
お前らと一緒にするな!
俺には家族が、両親が、会社があるんだぞ。
長男の俺がいずれ、両親の会社を継いで人並みに結婚して会社を続けていかなきゃならないだ。
樹が養子に来た時に、奴隷として、会社を継がせようとした。
でもお前は、家を出て行き、アイドルになった。
だから、俺は、ただ両親の期待に応えるしかなくなった。
村山樹
村山樹
それって、辛くない?
俺はしゃがんで兄貴と目線を合わした。
村山颯
村山颯
はっ?
村山樹
村山樹
自分の人生なんだから、自分の好きなようにしたらいいんじゃない?
俺には家族とかそういうのは分かんねぇけど、そうやって自分の気持ちを殺してまでしなきゃいけないことって何?
人生は1度きりなんだよ。
自分の好きに生きてなんぼじゃない?
三毛縞斑
三毛縞斑
そうだ。
俺は自分が、男好きで恥なんて思ってない。
俺は俺だ。
自分の人生なんだから他人に文句を言われる筋合いはない。
俺はそう思ってるぞ。
斑も兄貴の前にしゃがんだ。
村山颯
村山颯
……みんなが、お前らみたいに強いわけじゃねぇんだよ。
家族に、暴力に、狂うほど依存しないと自分が保てなくなる。
両親の理想の息子で居られなくなる……。
村山樹
村山樹
(兄貴……。)
俺は兄貴をギュッと抱き締めた。
村山颯
村山颯
……!?
いつ、き……?
村山樹
村山樹
兄貴が今まで俺にしてきた事は許せないし、許すつもりもない。
でも、兄貴は1人じゃない。
俺が居る。
血は繋がってないけど、戸籍上は兄弟なんだから。
愚痴を聞いたり、悩みを聞いたりするくらいなら俺にだってできる。
村山颯
村山颯
……樹……。
うっ、うぅぅぅ……。
兄貴は俺を抱き締め返し、涙を流し続けた。
俺はただ兄貴の背中を撫でた。
三毛縞斑
三毛縞斑
まぁ、
この先、どうするかはアンタ次第だよ?
村山颯
村山颯
三毛縞……。
三毛縞斑
三毛縞斑
なに?
村山颯
村山颯
後ろの棚の上から3段目の引き出しの中。
三毛縞斑
三毛縞斑
斑は兄貴に言われたとおり、引き出しを開けた。
三毛縞斑
三毛縞斑
これって?
村山颯
村山颯
三毛縞の両親の写真と、当時のニュース映像が写ってるUSB。
俺にはもう必要ない。
お前らに脅しはもう、効かないからな。
兄貴は立ち上がった。
村山颯
村山颯
樹、三毛縞。
もう、お前らには金輪際、関わらないって誓うよ。
村山樹
村山樹
……分かった。
三毛縞斑
三毛縞斑
絶対だからな!
樹に近付いてみろ。
本気で、俺はアンタを殺すかもしれない。
村山颯
村山颯
安心しろ。
樹は俺のタイプじゃない。
三毛縞斑
三毛縞斑
はぁー。
こんなに可愛いのにか!?
村山樹
村山樹
おい、斑。
それはどういう意味だ?
俺は兄貴に襲われてもいいってか?
三毛縞斑
三毛縞斑
あっ、違う! 
樹が可愛くないと言われてつい。
村山颯
村山颯
可愛くないとは言ってない。
俺のタイプは樹みたいに可愛い系クールじゃないと言っただけだ。
三毛縞斑
三毛縞斑
じゃあ、どんなのかタイプなんだよ?
村山颯
村山颯
カッコイイ系Sだ。
そんなやつほど、抱きたくなる。
Sのやつほど、快楽に溺れるのを見たい。
三毛縞斑
三毛縞斑
お前、相当なドSだな。 
それともただ、狂ってるだけか?
村山颯
村山颯
さぁ、どうだろうな?
俺は兄貴と斑のやり取りを見ていた。
三毛縞斑
三毛縞斑
まぁ、興味ないから別にいいけど…。 
ほら、樹、帰ろう?
村山樹
村山樹
おう。
村山颯
村山颯
悪かったな。(ボソッ)
三毛縞斑
三毛縞斑
悪いと思ってんなら、樹や俺のアイドル活動を応援すんだな。
村山颯
村山颯
お前には言ってない。
三毛縞斑
三毛縞斑
なんだと!?
村山樹
村山樹
まぁまぁ。
兄貴、じゃあ。
村山颯
村山颯
おう。
俺は斑の腕を引いて家を出た。
三毛縞斑
三毛縞斑
俺、やっぱり、アイツ嫌い。
斑はブーブー文句を言っていたが無視をして、タクシーで事務所に行った。