第4話

トモダチのスレチガイ
114
2018/05/09 09:23
「何よ…」

「七海、やり過ぎよ」

「何のことよ?」

「凛の事だよ!どうして、そんなことまでするの?」

(何よ、また…)

「あんたらには関係ないし」

「な…ッ」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「大丈夫?」

「奈々。うん!もう、元気!」

「良かったよ~」

ふにゃふにゃ肩を落とす莉久。


昨日は、色々あったけど…

このとおり、私は元気なのです!

でも、私のクラスではまた何かが始まりそうです…。


「凛、大丈夫?」

奈々達と話していると光が来た。

「光、昨日はありがと!おかげで元気だよ」

「そうか。なら良かったよ」

「うん!」

ピースサインを送った。

そしたら、向こうもピースサイン!

これが私と光のやり方。

昔と、変わらない…

そう、変わらないよ…ね?


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

やっぱ、調子狂う…

なんでか分かんないんだ。

でも、凛を見ると何だか胸がドクドクするんだ。

「光?」

凛を見つめ、ぼうっとしていると瑠夏の言葉にハッとした。

「な、なんだ?」

「昨日は大変だったんだってね?
伊野もだけど光も大丈夫?」

「…は」

なんで、知ってんだ?

「なんで、大変だったって知ってんだよ」

不思議で聞くと、瑠夏はキョトンとして言った。

「え?あ、光は知らないんだったね。」

「何をだ?」

「昨日、中川さん達のグループが騒いでたんだよ。伊野と光の事で。
まあ、騒いでると言うより揉めてた」

「…それって、あ…だからか」

「うん、グループって言うのも大変なんだよな。」

そう。
揉めた理由はただ、ひとつ。

凛に屋上でした事。
きっとそれに違いない。

(確かに、昨日のはやり過ぎだ。)

だからか、朝からひとりでいる中川。

中川と仲良くしていたグループも中川を避けるようにしている。

(また、空気が悪い…。)

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「そ、そんな事があったの…?」

「うん、中川さん達も大変だよね。」

だから、朝からあんななんだ。

(中川さんも、ほんとは辛いのに)

「でも、中川さん。昨日のは確かに、やり過ぎたとは思うよ。
でも、他の子達だって凛ちゃんの事無視してたじゃない。そんなの、おかしい。

他の子だって同じようなものだよ。」

と泣き目でいう莉久。

「莉久の言う通りだよ!
こんなのおかしい…!」

と奈々があとに続いて言う。

そして、私も。
これはやりすぎ。

「そうだよ」

「周りが話しかけないなら、私達が行くよ。」

と奈々。

「う、うん!」

と莉久。

すると、中川さんがガタッと立ち言った。

「文句あるんなら、直接言いなさいよ」

と叫んで私たちの横を通り過ぎた。

横を通る時に、私は見えたんだ。


涙を流す…中川さんが…


簡単な感想を待ってます😭

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