あなた「行くよ?せーの!!」
自分の掛け声と同時に、治は左に引っ張られ、私は自分の体を右に引っ張る
あなた「うげっ………これっ、苦しっ…」
お腹の所で組まれていた治の手がお腹に食いこんで意外と苦しい
あなた「あれっ、……」
と、思ったら急にお腹にあった締め付けが無くなった
角名「あ、取れた」
あなた「え!!!取れた?!」
「やったぁぁ!!」と、思えば……
待って、私これ、転けるよね?
自分の体を思い切り、右に引っ張っていたため、急に治が離れて私の体は、思い切り前に………
?「わぁ、危な」
転んだ!!!と思って、目を瞑っていると
顔には硬い床の感触は無く、思わず目を開ける
?「さっきから、何しとん?ww」
あなた「あぁ〜!!!真央〜!」
真央「やっほ〜」
転けそうになっていた私を受け止めてくれたのは、高校に入ってからの初めての友達、真央
バスケ部で、スタメン!!
可愛くてかっこいいの!!
真央「あなた、あんた気ぃつけぇ…綺麗な顔に傷ついたらどうするん」
あなた「あでっ…」
デコピンされた……(´◦ω◦`)
真央「んで、さっきから何してたん?w」
角名「そうだよ、あなた。俺にも、あぁなった理由教えて」
あなた「えっ、えっーと、、」
カクカクシカジカ
真央「えーと、つまり、?」
角名「ラブレター貰って」
真央「治が、それを行かせたくないってなって」
角名「そんで、さっきの状態に」
真央、角名「「……………。」」
あなた「……???」
事情を説明すると、2人は黙ってしまった
ど、どうしたんやろ…
角名「草」
あなた「はっ?!」
真央「ヒィッwww」
2人が黙って数秒……
真央は爆笑
角名もずっと笑ってる
あなた「なんで、そんなに笑っとるん!!?」
真央「やって、治、あなたに行かせたくないなくてあんな行動してたんやろ?!治も、可愛い一面があるんやなwwちょ、、ww笑い止まらんww」
お腹を抑えてゲラゲラ笑う真央
なんやこいつ
治「うっさいわ」
あなた「あ、喋った」
角名に引き剥がされた後、ずっと喋らなかった治が久しぶりに口を開いた
治「やって、あなたが告白されるんやで?行かせたないやん!!!!!」
真央、角名「「それは、わかる」」
あなた「わからんくてよろしい」
何二人揃ってウンウンって頷いてんねん
治「あなたには、俺がいるんやから行かんくてええやろ!!!!」
あなた「何言うてんねん」
角名「そうだよ。あなたは俺の」
真央「お前も何言うてんねん」
あなた「私は誰の彼氏でもありません。それに断るんやからええやろ」
手紙をくれた人には悪いけど、彼氏も好きな人も今は作るつもりないもんなぁ………
治「そーやけどぉ〜………やっぱ行かんといて!!!!」
あなた「きゃぁぁぁ!!アブナイ!!!ツカマル!!」
角名から離れようとして、また私にくっついて来ようとする治に、私は真央の後ろに隠れる
あなた「スナ!!!!チャントモットイテ!アブナイ!!!!」
角名「なんでカタコト…ww」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!