彼の仕事場は家。
1人部屋にこもって、ずっとデスクワーク。
最近は忙しいからか、全然部屋から出てこない
何をしてるのかもわからないㅋㅋ
ひとつ屋根の下、
生活リズムは違う。
私はただ、寂しかった
お話ししたいし、かまってほしい
でも、彼の性格上
かまってくれたり、イチャイチャしたりはしてくれない。
彼の仕事にひと段落ついたそうだ
テーブルでコーヒーを飲んでいる
私は後ろから、彼の髪の毛をわしゃわしゃした
私は洗濯物をたたんでいたから
定位置に戻った。
座って黙々とたたんでいると、
急に後ろから、ぬくもりを感じた。
彼が後ろから抱きついていた
気持ちいいぬくもり。
これが安心感ってゆうのかな、
彼の呼吸が伝わってきて、
ドキドキしている自分がいる。
だって普段こんなに近い距離なことはないから
よっぽどのこどかない限り。。
ああ、幸せ者だ。
私は彼の方を向いて、
優しく押し倒し、少し強く抱きしめた。
こんなときでも
何も感じない彼は、
彼らしい性格だ。
えっ?
声のトーンも変わらないし、
照れもしない彼の表情。
でも、嬉しい。ただただ嬉しい。
どうか、今の彼女の言葉が真実で
照れていることがバレませんように。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。