このヌナ、
めちゃめちゃうるさい
僕の彼女。
同棲を始めてから
やけに甘えてくる。
なんだ、かわいいじゃん。
大人っぽいが、かわいげがありすぎて
いつも振り回されるばかり。
好きが伝わりすぎて
こっちがいっぱいいっぱい。
僕の持っていた携帯を取り上げて
座っている僕の上に
またがって座った。
元気なヌナは
キスをする。
それは活発ではなく、
冷静で深い。
またがる彼女の太ももが
かわいい。
スカートの中に手を入れた
太ももを触ると
感じる彼女。
そのまま彼女を抱きかかえて
地べたに押し倒す。
窓から光が指す。
昼。
彼女はかわいく頷いた。
スカートを脱がし、
服を脱がし、
自分も服を脱いだ。
また言う彼女。
喋るヌナを無視して
身体をしっかり触ったり
触れたりする。
あー、もう、
壊れてしまえ。
狂わせてやろうか。
欲していた彼女に
彼女が欲しいものを与える。
こんな言葉
ヌナには言えないけど
「 覚 悟 し と け 。ヌ ナ と か 関 係 な い 」
そんなことを思った。
動くと彼女が、
ほんとはもっと欲しいくせに
変態な彼女はなぜか控えめ。
彼女が
そう言うから、
多分、彼女の想像以上くらい
突いてやった。
果てたとき、
床に横たわるふたり。
なんか、また怒っている彼女。
あ〜、そうだ。
言ってないね。
すると彼女は
にこっとわらって
そう言った。
違うよヌナ。
僕の方が
好 き で す 。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。