毎日の楽しみは
夜ご飯の後。
私の膝に彼が転んできて、
一緒にテレビを見る。
それが私の楽しみだ。
いつも私がしてるから、
今日は膝枕してもらおうと思った
彼が座ってから、私は彼の膝に転んだ。
背を向けてテレビを見ていたけど、
彼がなにも言ってくれないから、
体を仰向けにして、ずっと目を見ていた。
パチリ
目が合った
1、2、3、4、、、
見つめ合っている時間がこんなにも
ドキドキするとは思わなかった
私はさっと目をそらし、
また彼に背を向け、テレビを見ていた
嫌な笑い方。
低い声を聞くだけでわかる。
横を向いている私の服の中に
後ろから、大きくて、
でも冷たい、彼の手が入ってきた。
彼は私のお腹をフニフニとつまんだり、
なでたりしてきた。
彼も私と同じ向きに転んで、
私に抱きついてきた
「お布団」か...
言い方が可愛らしくて、黙っていた
否定する時間はなかった
手を引っ張られ、彼の言う「お布団」に
向かった
いつもの彼とは少し違う
低い声。
お布団の中で言った
期待してもいいですか、、、、
結構聞きたかった言葉。
そう思う私は変態だろうか
私は手を伸ばし
彼は私の胸に顔をうずめた
彼は一瞬、ニヤッと笑った
これからの行為に、
期待してもいいだろうか
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。