阿部先生の車に乗り
ずっと本の話をしている。
『阿部先生。また今度一緒に図書館行きましょう』
阿部「いいよ。行こう。」
『いつにしますか。私土曜日なら……』
阿部「いいよ。俺暇だし。あなたとなら」
『私も阿部先生となら行きたいです。』
阿部「あなたはずるいよ。」
『それがよくわかりません。』
阿部「まぁいいから楽しみすぎる。」
『私もです。』
家に着いた。
鍵を開けてお兄ちゃんを呼ぶ。
向井「阿部ちゃん先生やん。久しぶりやな。」
阿部「こーじ変わらないな。」
向井「阿部ちゃん先生今日は飲みましょう。買ってあります。」
阿部「俺車なんだけど……。」
『泊まりじゃダメなんですか?』
阿部「いいけどさ。こーじいい?」
向井「いいよ。嬉しいわ~」
阿部「じゃあ飲むかな」
お兄ちゃんと阿部先生が飲み始めてだいぶ経つが……
阿部「こーじはさいいな~あなたみたいなさ」
向井「いいなろ~。阿部ちゃんもしかしてあなたの事」
阿部「おいこーじ先生をいじるな。」
この通りよく分からん。
何言ってんだか
『阿部先生。もうそろそろ』
阿部「あなたの言う事なら先生なんで聞くよ」
『じゃあ水飲んで寝る。』
阿部「するからさ、ひとつだけ俺のゆうこと聞いて」
『なんですか?』
阿部「チュ))これ。じゃあおやすみなさい。」
待って待って待って待って待って
阿部先生からキスされちゃった!!!!!!!
パニックパニックきっと事故だから。
お兄ちゃん寝てるし、阿部先生寝たし
明日どんな顔してあればいいんですか?
誰か教えてくださいーーーーーーーーー
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。