『あんた生意気なのよ!』
『うちたちは中学生のときから龍太くんたちが好きなのに!』
『高校生になってから知り合ったあんたになんでとられなきゃいけないのよ!』
『うるっさいわね!!』
『あんたなんか、死んでしまえ!!』
いやいやいやいや、殺意強すぎ!カッターナイフって!
えぇ!どーしよどーしよ!
まぁどーせあたしはみんなの荷物だもん。ここで怪我しといた方がいいかな。そんで、関わるのやめようかな。
ここ数ヶ月でみんなすっごいたくさん遊んだ。
お泊り会だってしたし旅行にも行った。
でもただのイツメンじゃない。不良集団なんだ。
そりゃ色んなとこから狙われる。そりゃそうだ。
そうなったらまぁ唯一の女子が狙われる。あたりまえ。なんでそんなことわかんなかったの、自分よ。
なのに…
なんで…
みんなが、、、、
なんで血を流した篠斗がここにいるんだよ!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!