第54話

53
222
2023/09/29 11:00
〈宮野 野乃花〉
北斗が放った言葉は、理解するのに時間がかかってしまった
松村 北斗
完結に言うと、奈央さん達の仕事を受け継ぐ事にした
そう言われ頭が混乱する
奈央さんと優奈さんの仕事?


2人が仕事としてやっていた事なんてひとつしかない
「殺し屋」それを引き継ぐ事にしたってどういうこと?
松村 北斗
そして、初めては野乃以外の俺たちでやった
宮野 野乃花
...は?
まって...嘘でしょ?
もう人を殺したってこと?


いつ?誰を?何の目的で?
京本 大我
本当に簡潔に言ったね
宮野 野乃花
どういう事なの?
宮野 野乃花
説明して
京本 大我
ちゃんと1から説明するから
大我になでられ、また北斗が話した


どうしてそういう事をしたのか


それは完全に私のせいだった
あの日、北斗に話したらその日の内に北斗は皆に話した


そして皆で協力して復讐する事を決めたらしい


能力を駆使してあたかも事故のように殺した
私のせいで皆の手を汚させてしまった
自分が情けない
皆にそんなことをさせてしまって申し訳ない
北斗の説明が終わっても、私は顔を上げることが出来なかった


声を出すことが出来なかった
そしたらこーちが隣に来てくれて
髙地 優吾
大丈夫、野乃のせいじゃない
そう言って背中を摩ってくれた
そんなこと言っても...私のせいじゃんか
私が弱かったから、皆にそんな事をさせてしまった


私がただ我慢すればいいだけの話だったのに
宮野 野乃花
ごめん...
ジェシー
野乃が謝ることじゃないから
宮野 野乃花
でもっ...
森本 慎太郎
その代わり...俺らのわがまま聞いてくれる?
宮野 野乃花
うん、皆のお願いならなんでも聞くよ
田中 樹
ならさ、俺たちそのまま奈央さん達の仕事続けたいの
それは...このまま殺し屋をやるってこと?


私たちただの高校生が?
松村 北斗
俺ら、奈央さんと家族も同然で暮らしてきた
松村 北斗
殺しは良くないって分かってるけど、それは表上の話
松村 北斗
殺したい程憎んでいる人達だっている
松村 北斗
丁度、俺たちみたいに
宮野 野乃花
北斗...
京本 大我
野乃が嫌なら俺たちは辞める、野乃の意見を尊重したいから
皆の眼差しが嘘では無いという事はわかっている


今回、皆が行った殺しは私なんかのためのもの


ずっと迷惑かけてきた


皆と過ごすことで恩返しができるなら


私の答えは1つしかない
宮野 野乃花
...やるよ
髙地 優吾
ほんとに?
髙地 優吾
後戻り出来ないよ
宮野 野乃花
分かってる、でも皆が居るなら怖くないから
私がそういえば皆寄ってたかって抱きついてくる
特にジェシーに慎太郎、きょもに樹
こーちと北斗はそれを面白がってみていた
私も苦しいとか暑いとか言っときながらこの空間が好きだった


幸せで心から笑えた
こうして私たちは新しく7人...いや8人でのスタートを切ることができた

プリ小説オーディオドラマ