なーくんに言われて背中を叩いてたふたりは手を止めたけど、笑うのはやめない。
何人かが教室へ戻って行くのを察して、
教室時計を見たら、あと2分でチャイムが鳴る時間だった。
伝えることだけ伝えて、慌てて教室に戻った。
⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰
〜あなたside〜
10時より少し前にすとぷりが来て、
先に勉強会を始めた。
今日の主役は、こたちゃんところちゃん。
他の勉強会メンバーは、ピンチの人はいない。
ピーンポーン......
インターホンが鳴って、丁度キリが付いた私が出た。
奥でお姉ちゃんがこたちゃんを呼ぶと、
お姉ちゃんの声に驚いたこたちゃんが
足早に勉強会の会場へ向かった。
私も後ろに続いて、リビングならぬ、勉強会会場へ戻った。
部屋に入ると、
ソファーで駄々をこねるころちゃんと、
説得を繰り返す、るぅりーぬ、
ダイニングテーブルを囲む2年生組から、
さとみくんまでもが、るぅりーぬに加勢中だった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。