第7話

それでもいい
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2019/02/03 12:56
それでもいい。それでもいいと思えた恋だった。
俺の名前は、小島直人。
今は中2。
俺は中学入ってすぐに渡辺蘭奈に告白された。
渡辺蘭奈(ワタナベラナ)
入学してすぐ一目惚れして好きになりましたっ!好きです、付き合ってください!
俺はこの時まだ好きなやつがいた。
まあでも叶うことのない恋だからちょうど諦めようと思っていた所だった。
この子と付き合えば彼女のことを忘れることはできるだろうか。
小島直人(コジマナオト)
いいよ、付き合おう、
でも付き合ってから好きになるって形になっちゃうけどいい?
これでいいんだ。彼女のことは忘れよう。
渡辺蘭奈(ワタナベラナ)
やったぁ!!嬉しい!ありがとう!
俺はこの時は全く蘭奈のことは分からないし好きでもなんでもなかったから、とにかく努力した。
一緒に遊びに行ったり学校でいっぱい喋ったり。
でも、やっぱり物足りない。
蘭奈じゃなくて彼女なら…
そんな簡単に言えることじゃない。
俺の言う彼女は中村あなただ。
幼馴染で、小3からずっと好きだった。
俺は告白されると断れないことが多くて、ずっとあなたの事が好きでも言えずに何人かと付き合ったりとかもした。
あなたとバカやってる時間が一番楽しくて、幸せだった。
でも、中学は離れ離れになって、会えなくなった。
俺はダメなやつだ。
好きになってくれたやつをいつも傷つける。
でもそれは、
まだあなたに未練があるからだ。

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