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第1話

prologue
80
2018/01/24 22:45
日付が変わる1分前。
玄関から、カタン、と音がした。



それは今にも消えそうなくらい小さな音だったけど、
私の耳にはちゃんと聞こえていた。



優しくて、ただ優しくて。



明日は卒業式だから目が腫れては困るのに、
涙が溢れて止まらなかった。

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