第12話

storyー《最後グロ注意》
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2018/07/13 07:49
唯、唯、教えて欲しかった。
どうしてなのか。
何故そうなってしまったのか。
頭が、張り裂けそうになる前に。
教えて欲しかったのに。
貴方は教えてくれなかった。
『アレ』はただのお伽噺。
そう、ただの足枷でしかないモノ。
笑って
泣いて
怒って
哀れんで
狂って
舞って
また、狂って
手拍子を合わせれば、鳴る音楽たち。
一つ、また一つと重なれてく音たち。
それらは、私にとって雑音、不協和音でしかない。
歌えば、続く歌詞。
鳴られる音楽は、やっぱり、不協和音だ。
この、白黒な世界で私は何をすればいい?
何を…






ウタエバイイ?






昔、言われたよ。
「悲しいなら悲しい。苦しいなら苦しい。ちゃんと言いなさい?受け止めてあげるから。」
貴方に言われたかった、その言葉は遠い空に消えていったけれども。
まだ、ここに…
心に残っている。
それを、貴方に伝えたい。
華奢な声と共に。
《ここからは、自分で考えた歌詞です。イヤだと言う方は、下へ高速スクロール。》


♪汗だくで帰ったその日には
思いもよらない華が散っていた。
白が黒へと変わる瞬間。
美しいが、泣く風景たち。



私の思いを乗せてった魔法の絨毯は、ウールを靡かせ消えてった。
朱の夕焼けが消えていく。
私と共に




愛されたいなんて言ったって
愛したいと言ったって
裂ける二人の影
揺れる君の薫りに目を眩ましていく
全てが残響と成り果てるとき
私の心は死んだ。













そんな即興で考えた歌を叫んで歌った。
何分、かかっただろう。
やっぱり、ムリだ。
さよなら、世界。
さよなら、天くん。
大好きだよ。



































朱色に染まった高架線は、私を哀れんでいるように見えた。










グシャ…

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