第127話

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2020/10/18 11:46
侑佐side
麗々
麗々
こ…ここだよねハァ…ハァ…
乃亜
乃亜
廃工場…?ハァハァ…
まふまふ
まふまふ
皆……開けますよ











嫌な汗が流れる。


















桃寧がもし……













こんな事考えてられない













まふ君が廃工場の扉に手をかける
















場は静寂になった。
















そして生唾を飲み込む。
















ギィイイィ……
侑佐
侑佐
……?!?!
侑佐
侑佐
桃菜!!!
そこには………










































頭から血を流す香蓮の姿があった。
フラフラで、今にも倒れそうな香蓮…






でも今は桃菜と………
侑佐
侑佐
………舞?!


















桃菜side
桃寧は今にも壊れそうだった。








体力も精神も














体が追いつけてなかった













私は桃寧と変わって香蓮と戦っていた。














所々からは血が出て痣ができて













パイプをぶつけるごとに腕に響いて痛い







私は限界を迎えそうになった








私が壊れたら桃寧はどうなる




ずっと一人で冷たくなっていくのか?













私のせいで?
















そんな事を考えている間に目の前には細長くギラギラと光るパイプがあった















「もう…駄目なのか…ごめんな桃寧…」


















目を瞑った時














”桃寧”!!!













私は桃菜なんだけどな…はは…




















瞬間体が暖かく優しく包み込まれた


















目を開けるとそこにはフラフラの舞がいた
舞
桃寧…ウチ最低よな…
桃菜
桃菜
桃寧…任せた…
桃寧
桃寧
ま……い?
舞
こないな友達でごめんな…
舞
桃寧を騙してボロボロになってく桃寧をただ見つめるだけだったなんて…
舞
最低よな…w
舞
でもな…
舞
許して欲しいとは言わん
舞
ごめん
舞
でもな…ウチを忘れんといて欲しい
舞
欲を言うならずっとそばに居させてほしい
舞
でも許されないって分かっとるけん
舞
今は最後だけでも守らせてくれ
香蓮
香蓮
何ぶつぶつぶつぶつ言ってんの…?
香蓮
香蓮
舞……アンタは私だけの言う事を聞いていれば良いの
舞
それは出来ない
舞
ウチはもう道具じゃない
香蓮
香蓮
は?
香蓮
香蓮
正義のヒーローぶるのもいい加減にして
香蓮
香蓮
一度裏切って今度また仲良くしてください?
香蓮
香蓮
桃寧がそんなお人好しな訳ないでしょ?w
桃寧
桃寧
…そうだね
桃寧
桃寧
僕はお人好しじゃないよ
舞
………
桃寧
桃寧
僕はそんな人を道具みたいに扱う奴を見過ごすほどお人好しじゃないからね

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