第114話

証された心情
261
2018/06/28 23:24
そうだったー
伸太朗にも……言っておかなきゃいけないのかな…
隠し事は……良くないよね?
彼氏だし……ね?
伸太朗……聞いて欲しい。
伸太朗
な、なんだよ急に……
ーごめんね、隠してて。
本当は隠し通すつもりだったけど
やっぱり、言っとくね
なんか、本当に起こったら……
伸太朗壊れちゃいそうだなって……
育は正座して、伸太朗と向き合うと伸太朗も同じく
正座して育と向き合った
私……2週間後には学校に2度と
行けなくなっちゃうの。
あとー次倒れたら家族以外は
会えなくなっちゃう。
それを聞いた伸太朗は驚きを隠せずに固まっていた
し、伸太朗……??
やっぱり言わない方が良かったかな……
伸太朗、今にも崩れ散りそう……
伸太朗
ぁ…………ぇ………ぇぇ……?
そ、それって……どう言う……
そのままだよ、大丈夫……?? 
死にそうな顔してるけど
伸太朗
オレ……嫌だ……
育に会えなくなるのは
何がなんでも嫌だっ!!!
伸太朗の気持ちは痛いほどわかる。
私だって辛いよ……
私だって……嫌だよぉっ……
イヤだイヤだっ……
死にたくないぃ……
まだぁっ、伸太朗たちと…
居たいのにっ……うぅ
ーいつも思う。
なんで病気なのは私なの?
なんで死んじゃうのは私なの?
ー自殺して死にたい人だって沢山いるのに。
ー死にたくない人がなんで死ななきゃいけないの?
どうして私にはー未来がないの……?
伸太朗
オレはー強くなる。
育がいなくても……
生きれるように……
伸太朗の言葉は、伸太朗の顔とは矛盾していた
だってー言葉では強いこといっているかもしれない
だけど顔はとても悲しそうだし目からは涙が
ボロボロあふれでている
あり……がとぉっ…………
前まではー死にたいって思っていた。
生きたいなんて……思えなかった
あなたと出逢って……
こんなにも生きたくなっちゃったんだ……
真っ暗でなにも見えない未来にただ一つの光が
射して、私に太陽の存在を与えてくれた
でもーもう、終わりだ。
手離したくない生活、愛……全てがなくなる日が
もうじきー来るんだ……

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