第8話

授業にも集中できない
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2018/03/27 03:09
ああ、左を向けば澄み渡るきれいな青空。
ああっ!右を向けば愛しい美澄さんっ!
授業、集中出来るわけねーじゃん…。
今度どこか行かないか、誘いたいなぁー…
じーっと、育の事を見ていると…
え、えっと…青宮…くん?
私の顔に何か…ついてる?
ば、バレたーっ!?
気づかれないように見てたはずなのにっ!?
伸太朗
いやっ!
何もっ!何もついてないです!
ー?何で…
そう、育が言いかけたときだった
先生
あら、青宮君。
お喋りできるほど余裕があるのね?
じゃあ、いまの問題、答えてみなさい
えっ…?
ヤバい。何一つ聞いてなかったからわかんねーよ
しかも、英語…。苦手なんだよなー…
すると、美澄さんはノートの端に何かを書いて
俺に見えるようにずらす。
伸太朗
…あっ!答えは
It is cloudless sunny today
先生
ふーん…やるじゃない。
女の子に視線送るんじゃなくて
授業に視線を送りなさいよ。
伸太朗
…はーい。
ガタンッと席につく。
美澄さんがいなかったら今頃恥かいてんだろーな
ふと、美澄さんの方を見ると美澄さんも
こっちを振り向く
そして、ニコッとまるで天使のような笑顔で笑った
よかった。
怒られずに済んだね♪
伸太朗
美澄さんのお陰だよ。
ありがとうございます
…ねぇ、敬語なんて使わないでよ。 
かたくるしいじゃん
伸太朗
っー…!
ごめん、わかった。
その、可愛い笑顔にドキドキしまくる俺は
本当に授業なんて集中できなかった
美和
ねぇ、流…。
背中が熱いんだけど?
あぁ、俺の背中も焦げそうだよ
本当に、熱い…。
二人とも…正直になれよ…。
そう、言いたげな顔をする流だった。

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