ショックを抱えながらも病室に戻った。
すると椅子に座りながら寝ている伸太朗を見つけた
その寝顔を覗きながら言う
ひなさんは名前を聞いてふと疑問を生じた
ひなさんは、あははっと笑った。
確かに、イケメンだよね
ー伸太朗はモテるってよく美和ちゃんから聞く
私がいない間学校でたくさん告白とかされてる
んだろうなぁ
そうだったらイヤだなぁ
だってー伸太朗は私のモノだもん…!
少しでも早く学校に行きたい
伸太朗をとられたくないよ!
なるほど…車椅子でもいい!
早く…早く学校にっ!!
気合いが入りすぎて大声を出した育
ひなさんがそう言った。
案の定ー
目覚めた伸太朗。
寝起きの伸太朗はまたいつもと少し違って育の心を
仕留めた。
伸太朗はそう呟いてまた眠りに落ちた。
ただ、その一言は育にとっては物凄い威力のある
言葉だった。
顔を真っ赤にして言う育。
そうーこの幸せはいつまで続くかわからない
育の余命まで続くのかー
あるいは、“あるモノ”などに壊されてしまうのかー
それはまだ誰にもわからない予想もできないことー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。