第82話

カレカノらしいこと
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2018/05/26 04:56
その後も、午後の部の種目は着々と進んでいった
そして、残すことついに最後の種目
伸太朗
うっし、オレらの出番……か
精一杯走るぞ、流
おう、ぜってー負けねぇよ
シンタロー、アンカー頑張れよ
二人はハイタッチを交わす。
パンーっと音が響き渡った

ハイタッチを終えると入場門へと移動しようとした
伸太朗っ……!!
呼び止めてしまったー。
でも、伝えたいことがあったからー
伸太朗
ん?なんだ?
し、しゃがんでくれる?
私がやりたいことー。
しゃがんでくれないと、伸太朗は背が高い
から届かないよ。
伸太朗は言われるがままにしゃがむ。
はい…頑張ってね?
育は伸太朗の頭をなでなでする。
伸太朗
っーーー//////
は、反則……。
オレ……ここにいていいかな?
えっ……だ、ダメだよ!
ちゃんと走ってきて!!
伸太朗
はいはい、冗談だよ♪
じゃあ行ってきます
伸太朗は育に手を振りながら歩いていった
美和
育も成長したねぇー!
やっと青宮くんに積極的に
カレカノらしいことできる
ようになったねー!
う、うるさいぃぃ!
は、恥ずかしかったんだから!
宇良羅
そうね、顔が真っ赤よ?
う、宇良羅ちゃん!?
見てたの!?
宇良羅ちゃんがいきなり現れ、育のほっぺを両手で
挟んだ
うりゃりゃ……ひゃん…
にゃにするんでしゅか……?
ちょっ…はにゃしてっ…!
挟まれてることで、上手くしゃべれない
宇良羅
あははっ!
育ちゃん可愛いー!
ホント、妬いちゃうよぉー
ご、ごみぇんね…?
すると、宇良羅ちゃんは両手を離す
宇良羅
ほら、そろそろ始まるよ
彼氏の勇敢な姿ちゃんと目に
焼き付けときなよー?
美和ちゃんもね♪
宇良羅ちゃんは、そう言って笑った。
美和
え?な、なんで…
宇良羅
見てればわかるんだって!
二人、よく一緒にいるしさ
付き合ってることくらい
知ってるわよー!
美和
お、恐ろしい…。
育、この人危ないよ…!!
美和ちゃんは、焦り始める
知られていたことについて、ビックリしたのだろう
危なくないよー!
宇良羅ちゃんはいい人だよ?
宇良羅
そーだぞー?
美和ちゃん、仲良くしてねー!
美和
え、いきなり!?
んーまぁ…よろしく…ね?
宇良羅ちゃんはすごい。
誰とでも仲良くなっちゃうし、いつでも笑顔で
宇良羅ちゃんはすごいよ
尊敬しちゃうなぁ…
宇良羅
宇良羅はどこもすごくないよ
尊敬されるような人じゃない
宇良羅ちゃんの目は悲しげだったー

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