育が運ばれて、二時間が経った。
クラスは救急車が来たことに興奮ぎみていて。
一部の人間は育がいないことに不信に思っていた
心で思っていたことがつい口にでていた。
絶対ー聞かれてた。今の。
屋上へ行き、青宮くんと曇り空を、眺める
この空、今の私の心みたい。
育を、守れない自分の役に立たなさ。
曇っている自分の心を見ているようだった
青宮くんがそう言いかけたとき
美和は大声を出していた
そう言い残し、青宮くんは屋上から去っていった。
ほんとーほんとに育のことが好きなんだね…。
でも、病気のこと知ったら…。
育と青宮くんのことを思うと…
涙がっ止まらないよぉぅ…
美和は屋上で1人、涙を流していた。
…………………
目を覚ますと、保健室にいた。
ニカッと流は笑う。まるで少年のように
すると流はわしゃわしゃっと美和の頭を撫でる
目を開くと流が目の前にいた。
ぶつかってしまいそうなほど
そういって流は先に保健室を出ていった
美和は頬をほんのりと赤く染めた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。