第76話

恋は、心を動かす
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2018/05/20 06:28
それから何分間過ぎー
美和と流が体育館に到着した
伸太朗
お!来たか!
鍵くれ!
美和
うんー!
ほら、栗本さん鍵渡して
美和たちは、栗本さんを連れてきていた
栗本さんは嫌々来ている顔だった
宇良羅
なんで、宇良羅は
連れてこられてんのよ!
って、なんで場所わかったのよ!!
宇良羅の計画台無しじゃない!
っ……あ、伸太朗くんっ♪
この人たちどうにかしてよぉ
宇良羅は文句を言っていたが、伸太朗を見つけた
瞬間に声色を変えて話しかける
伸太朗
お前さぁ、今更だろ
声色変えたってお前の
素顔はバレてんだよ
ほら、早く鍵渡せよ
宇良羅
なんなのよっ!
宇良羅がどうしようが勝手でしょ?
せっかく宇良羅と伸太朗くんと
二人きりになれると思ったのにさ
美和
栗本さん!
鍵は!?早く出しなさいよ!
約束と違うじゃないの!
宇良羅
宇良羅、そんなのした覚えない
宇良羅は美澄さんこのままで
いいと思ってるしさ
宇良羅は、しらばっくれている
てめぇ……!!
ちょっ…なにが
なにが起こってるの…?
体育倉庫に閉じ込められている育は
現状がわからない
伸太朗
おい…よく聞け栗本…!!!
宇良羅
なぁに、伸太朗くん
伸太朗
オレは…オレはっっっ!
お前なんか可愛いと思ったことは
一度もねぇんだよっ!!
オレが一番可愛いと思うのは育
アイツだけなんだよ!
オレの宝物に触れて良いのは
オレだけだ!テメー見たいなクズ
が易々と触れていいモノじゃねえ!
育をこんな目に合わせてただじゃ
済まねぇからな…!
伸太朗の怒りは爆発
栗本さんは驚いている
宇良羅
そんな…言わなくても…
良いじゃん…
宇良羅だって……伸太朗くんに
振り向いて欲しかっただけなのに
美澄さんに…とられて悔しかったの
美澄さんは……本当に可愛いしキレイ
だし……伸太朗くんが好きになるのも
わかるよ……。ごめんね…反省する
そう言って、宇良羅は伸太朗に鍵を渡す
宇良羅
1つだけ…お願い聞いて…
これからも…好きでいさせて
もう…奪おうなんて言わない
だけど…本当に好きだから…
伸太朗
あぁ、好きにすればいいさ
オレと育の邪魔さえしなければ
宇良羅
うん…邪魔しないよ
ありがとう…
宇良羅はそう呟いて走り去った
美和
栗本さん…反省
してるのかな?
またあんなこと言って
邪魔してきそうなんだけどなぁ
美和ちゃん、栗本さんは
ちゃんと反省してるよ
表情とか見てないから
わかんないけどあの言葉は
本当だよ、信じてあげて
だって、同じ伸太朗好き
なんだもん!
いや、そう言うことなのか…
まぁそう言うことにしておくか
そして、伸太朗は鍵を開け倉庫の扉を開く
伸…太朗…
怖……かったよ…
育は、扉を開けるなり泣き出す
すると、伸太朗は育のことを抱き締める
伸太朗
ごめん…守ってやれなかった…
怖かったよな…
ちょっ…伸太朗…… 
本当…に好きだなぁ……
育がそう呟くと、伸太朗は我慢できなくなったのか
育にキスをし始める
ちょっ…んっ…!
伸…太朗っ……んんっ
上手く……ん…話せない……よ
何回も…何回も
閉じ込められていた寂しさを埋めるように
見せつけられたら
オレだって我慢出来ねーよ
流は、いきなり美和にキスをする
美和
んっ!!?
ちょっと、流!
どういう風の吹きならしよ!
別に…?
たまには…いいよね
流はそういうと美和といちゃいちゃし始める
明日は、いよいよ体育祭…!
思いっきり楽しんで、思い出を作るぞっ!

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