そしてー約束の放課後…
もとから5時限目の終わりに行ったから放課後に
なるのがすごく早かった
私は一足先に屋上に来て景色を、眺めていた
すると、ガチャッと屋上のドアが開いた
美和は育の肩を掴み揺らす
瞬間、涙が流れる。
ー私、いつからこんなに涙もろくなったのかな…?
美和ちゃんも泣き出してしまった…
みんな…涙もろいじゃん…
だって…もっとみんなと一緒にいたい……
みんなと遊びたいっ……
死にたくない……
育は自分の胸…いや心臓を押さえる
自分の鼓動を感じるようにー
そうー育は言って微笑んだ
すると育はー美和の耳元で何かを囁いた
美和ちゃんがどれだけ言おうと
どれだけ止めようと…
私はもう……決めたことだ……。
苦しんでいる人……困っている人のためならー
屋上のドアを勢いよく開け入ってきたのは
流と伸太朗
流は呆れながらも、美和の手を取り帰る
そしてードアが閉まる
まともに……デートなんて……そう言えばしてないね
私が死ぬ前にー一回くらい……
もう……伸太朗のその笑顔も
見れなくなっちゃうの…かなー?
いきなり、伸太朗にキスをされる
ズキン!と頭、心臓が痛む
そして育は走って行ってしまった
何かを隠していることはーわかっている
だが、無理をしてまでも聞き出そうとは思わない
だけどーやっぱり彼氏として…知っておきたい
隠し事とかー…距離があるようで嫌だから…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。